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武田薬株が異彩高、対浮動株空売り比率28%-前日には大口クロスも

  • 移動平均かい離や配当利回りなどが売られ過ぎ示唆
  • 12日引け後の大口クロス、100万株6回と132万株1回

武田薬品工業の株価が2年10カ月ぶりの上昇率を記録した。大型買収による不透明感から一貫した下落基調をたどる中で売られ過ぎ指標も見られ、12日取引終了後の大口クロス成立後のきょうは、朝方から買いが先行している。

  武田薬品株は13日、前日に比べて一時7.7%高の4004円まで買われ、2016年2月15日以来の上昇率となった。製薬大手シャイアーの買収が株主総会で正式決定した5日以降も下げが続き、財務体質への懸念やシャイアー株とのさや取りの動きなどから直近では約6年ぶりの安値に沈んだ。この間、着実に空売りは膨らみ、マークイットによる集計では浮動株に占めるショートの比率が28%まで高まっていた。

  ユナイテッド・ファースト・パートナーズのアジアリサーチ責任者、ジャスティン・タン氏は、これまで売られ続けてきた中で「証券会社の格上げの動きも見られ、きょうの株価上昇は不可避だった」と述べた。

  証券ジャパン調査情報部の野坂晃一上席次長は「25日線からのかい離率が年間で数回しかないほどまで広がっていたことや配当利回りの高さなどから、下げ過ぎのリバウンドの要素が強い」と分析する。

28%超まで膨らむ

  12日の大引け後には、100万株6回、132万株1回などの大口クロスが終値の3718円で成立した。需給の節目として意識されやすい大口クロス後の初売買となるきょうは前日比3.6%高で取引を開始した。東海東京調査センターが投資判断を「アウトパフォーム」とする材料も追い風になった。

  eワラント証のトレーダー、堤壮一郎氏は「これだけショートが積み上がっているので少し反発すると踏み上げ相場になる可能性はある」と言う。空売りが今後積み重なっていくかどうかは買収後の業績次第だとし、「海外の大型案件は本当に成功するか失敗するかギャンブルのように見える」とみていた。

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