クレディ・スイス、トレーディング事業が2四半期連続の赤字に

  • 10-12月に約104億円の赤字見通し、顧客活動の低下が響く
  • アジア太平洋部門CEO:顧客活動は過去10年で最低

スイスの銀行、クレディ・スイス・グループのティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は、業績の浮き沈みが激しいトレーディング事業を3年かけて縮小してきた。それでも同事業は2四半期連続の赤字となる見通しとなり、ティアム氏を覆う霧は晴れない。

  クレディ・スイスの主要なトレーディング業務を担うグローバル・マーケッツ部門では、ボラティリティーの高さから顧客が株式投資を敬遠し、現金を選好した。同行の通期税引き前利益の見通しは、10-12月(第4四半期)のグローバル・マーケッツ部門で約9200万ドル(約104億円)の赤字が見込まれていることを示唆している。

クレディ・スイスのティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)

出所:ブルームバーグ)

  ティアムCEOは12日、向こう2年間で最大30億ドルの自社株買いを約束し、自らの再建計画を信じて付いてきてくれた投資家に報いた。だが株式相場の急落がトレーディング事業の試練をさらに困難にし、再建の進展に影を落とす。同行はアジア太平洋のトレーディング事業の収入が前年比で最大10%落ち込むと予測した。

  ロンドンで行われた投資家会合の前にブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じたティアムCEOは、「全世界、アジア太平洋の両方で活動が低下している。特にアジア太平洋がひどい。上海と深圳の調整は実際かなりきつかった。このせいで活動が低下した」と話した。

  アジア太平洋部門CEOのヘルマン・シトハン氏によると、10-12月の顧客活動は過去10年で最低で、同行のトレーディング収入を圧迫した。同四半期の仕組み商品の売り上げは前年同期に比べ約50%減少した。

原題:Credit Suisse Predicts New Loss in Trading, Haunting Thiam (1)(抜粋)

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