債券下落、海外リスク回避巻き戻しで売り圧力-5年入札結果は弱め

更新日時
  • 長期金利は一時0.06%に上昇、1週間ぶりの水準
  • 最悪シナリオでの極端な金利低下が揺り戻し-三井住友トラストAM

債券相場は下落。米中貿易交渉や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感の緩和を受けたリスク回避の巻き戻しを背景に売り圧力が掛かった。この日に実施された5年利付国債入札が市場予想を下回ったことも相場の重しとなった。

  • 長期国債先物2019年3月物の終値は前日比5銭安の151円77銭。一時151円66銭まで下落
  • 新発10年物352回債利回りは一時、日本相互証券の前日午後3時の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.06%に上昇、7日以来の水準
  • 新発5年物137回債利回りは一時マイナス0.11%と、3日以来の水準に上昇

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也主任調査役

  • 米中関係に改善の兆しがみえるなどリスクオンの流れの中、売りが優勢
  • 海外要因を巡っては最悪なシナリオの織り込みが進んで極端な金利低下につながったが、いったん冷静になるニュースが相次いでいる
  • ただ、極端な観測が修正されたに過ぎず、行き過ぎた金利低下の揺り戻しはあるものの、金利上昇を試す動きは見込みにくい

5年債入札

  • 最低落札価格101円00銭、市場予想は101円01銭
  • 応札倍率3.84倍、前回は3.89倍
  • テール2銭、前回はゼロ
  • 三井住友トラストAMの押久保氏
    • 先物の限月交代や外部環境の不安定化など特殊な買い要因を除くとマイナス0.1%を下回る水準ではあまり需要がないことが確認された
    • 5年債は割高なバリュエーションが正当化できなくなった感がある
  • 過去の5年入札結果

背景

  • 中国が最先端テクノロジー分野で世界首位を目指す戦略を一部修正ー関係者
  • 英与党保守党が12日に実施した信任投票で、メイ首相が信任
  • 12日の米ダウ工業株30種平均終値は0.6%高の24527.27ドル。この日の東京株式相場は続伸し、日経平均株価は1%高の2万1816円19銭で終了

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.150%-0.120%0.055%0.570%0.795%0.945%
前日比-0.5bp 横ばい+0.5bp+1.0bp+0.5bp 横ばい


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