出張に危うさ感じ始めた米中エグゼクティブ-逮捕劇の舞台カナダでも

  • 中国がある種の規制を使って報復する可能性を米企業幹部懸念
  • 華為CFO釈放しなければカナダは「ずっと重い代償」-人民日報

An exhibitor stands near a Huawei Technologies Co. Ltd. logo.

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

中国のみならず米国のエグゼクティブも出張に危うさを感じ始めている。中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)がカナダで旅客機の乗り継ぎ時に逮捕されたことで中国企業の幹部はリスクを認識したが、米国側は孟CFOの拘束を解くよう求めている中国による報復を懸念している。

  華為の孟CFOは1日、複数の銀行を欺いて米国の対イラン制裁に反した取引を実行させた容疑で、米国の要請に基づきバンクーバーで逮捕された。孟CFOが求める保釈を巡りカナダの裁判所では審理が行われている。

華為技術の孟晩舟CFO

写真家:Dennis Zhe / Huawei Technologies Co.

  在中国米国商業会議所のウィリアム・ザリット会頭は「華為CFO逮捕を受けてエグゼクティブらが心配する理由は理解できる。中国への出張がありそうなエグゼクティブの中には、中国がある種の規制もしくは明文化されていない規定を使って報復する可能性があると考える向きもあるだろう」と述べた。

  中国の家電メーカー、海爾集団(ハイアールグループ)の張瑞敏会長兼最高経営責任者(CEO)は10日のインタビューで、孟CFO逮捕が「全ての人の心に影を生じさせた」と話した。

ハイアールの張瑞敏会長兼CEO

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  そうした懸念は孟CFO逮捕の舞台となったカナダでも広がる。ブリティッシュコロンビア州政府は9日、林業貿易使節団の中国派遣スケジュールを見直すと発表。その背景にあるのは中国共産党の機関紙、人民日報の警告だ。同紙は9日、直ちに孟CFOを釈放しなければ、カナダは「ずっと重い代償」に直面するだろうと報じた。中国外務省は同じ週末、中国に駐在している米国とカナダの大使を呼び出し、孟CFO逮捕を巡り抗議した上で、必要ならさらなる行動を取ると伝えた。

原題:U.S., China Executives Grow Wary on Travel After Huawei Arrest(抜粋)

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