Photographer: John Taggart/

ウォール街大手、2019年景気後退入りのヒント求めてしらみつぶし

Photographer: John Taggart/

ウォール街の大手金融機関はリセッション(景気後退)が迫っているかどうかのヒントを求めて米経済データをしらみつぶしに当たっている。どちらかと言えば2019年の景気後退の可能性は、若干高まってはいるものの依然として低い。

  JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス・グループ、UBSグループ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)はいずれも、最近のリポートでリセッション確率を検討した。

  JPモルガンは来年の米景気後退の確率を35%と見積もっている。これは現サイクルでの最高水準に近い。3月時点には16%とみていた。景気後退の可能性はじわじわと迫りつつあるとしても、基本シナリオとは言いがたい。注目すべきシグナルは以下の通り。

警報1:雇用データ

BofAのエコノミストらによると、新規失業保険申請件数は景気後退の先触れとして最も重要な5つの目安の一つ。6日発表のデータによれば、件数は週間ベースで若干増えているものの、異例の低水準からの上昇幅は比較的小さい。

警報2:景況感

景況感指数は最近、軟化した。これはJPモルガンの景気後退予測指数が上昇した一因だ。ただ、アナリストのジェシー・エジャートン氏によると景況感の軟化は一律ではなく、2019年のリセッションを予想するには至っていない。

警報3:イールドカーブ

逆イールドはリセッションの先触れだとの説をよく耳にする。米2年債と10年債の利回り格差は縮小が続いており、利回り曲線の他の部分では既に逆イールドが起こっている。ただ、米金融当局者らは過度に懸念してはいない。イールドカーブを注視するが、実体経済の指標が堅調を維持する限りはイールドカーブばかりを注視する考えはない。

原題:JPMorgan, BofA Comb Data for Recession Hints as Markets Tremble(抜粋)

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