コンテンツにスキップする

債券は下落、高値警戒感で先物中心に売り-30年入札は無難通過

更新日時
  • 30年債の0.8%割れをさらに買い上がる相場でないーメリル日本証
  • 先物限月交代の動きもある程度終わっているとみられるー岡三証

債券相場は下落。前日の米国債市場で長期金利が上昇したことに加えて、先物相場が2年ぶりの高値を更新したことで、高値警戒感から売りが先行し、午後に入ると中長期債への売りで下げ幅を拡大した。半面、この日に実施された30年債入札は無難な結果となったことから超長期ゾーンを下支えした。

  • 長期国債先物12月物は前日比5銭安の151円75銭で終了
  • 新発10年物352回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.045%
  • 新発5年物137回債利回りは1bp高いマイナス0.130%

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 先物は限月交代の動きもある程度終わっているとみられ、高値警戒感から上値を買い進む動きにはならない
  • 英国の欧州連合(EU)離脱問題も混迷しており、リスク回避的な環境が続いているので売りづらいが、今の水準で積極的には買いづらい

  
メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 30年債入札では相場全体の高値警戒感はあったものの、最近の金利低下局面で買い遅れた投資家の実需や年末をにらんだ残高積み増しの買いが入ったようだ
  • 先物や10年債と利回り曲線上で比べるとまだ割安という面もある
  • ただ、30年債利回り0.8%割れをさらに買い上がっていく相場ではない

背景

  • 先物12月物は前日の夜間取引で一時151円89銭と、中心限月ベースで2年ぶりの高値を記録。長期金利も前日に0.035%と4カ月半ぶりの水準まで低下
  • 10日の米10年国債利回りは1bp上昇の2.86%程度で終了。英政権が欧州連合(EU)からの離脱協定案の採決延期を決めると、政治的な不透明感からリスク回避から米国債が買われる場面があったが一時的にとどまった

30年債入札

  • 最低落札価格は102円50銭と市場の予想中央値を5銭上回る
  • 応札倍率は3.78倍に小幅低下、テールは前回と同じ5銭
  • 岡三証の鈴木氏
    • 利回りが下がった割には応札倍率の低下も小幅で無難に消化した
    • ある程度は安定的な需要もあり、やむなしの買いはあっただろう。この辺のゾーンは金利低下に備えて持っておく必要がある
  • 過去の30年債入札の結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.145%-0.130%0.045%0.560%0.790%0.950%
前日比+0.5bp+1.0bp+1.0bp 横ばい 横ばい+0.5bp
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE