米国債、値上がり継続で越えなければならない8.8兆円のハードル

  • 12日に消費者物価指数、14日に小売売上高発表へ
  • 11-13日に3・10・30年債入札-合計780億ドル

4月以降で最長の値上がり局面にある米国債だが、これを続けるには幾つかのハードルを越えなければならないとトレーダーらは考えている。計780億ドル(約8兆8000億円)の入札と消費者物価指数(CPI)などの重要指標だ。

  5週間の相場上昇トレンドで10年債利回りは過去6カ月での最低水準に近い。2年債と10年債の利回り格差はこの11年で最小だ。今週発表のCPIと小売売上高のデータが、7日発表された雇用統計に続き、深まる景気懸念を裏付けるかどうかに注目が集まる。

  株式相場下落をきっかけに、来年の米利上げ予想は大幅に後退。米国債利回りも低下してきた。クレディ・アグリコルの米国債トレーディング責任者、ダン・マルホランド氏は「米国債相場は相当大きく上昇してきたので、多少の反落は驚きではない。今後の供給を考えればなおさらだ」と述べた。「利上げ予想に大きなシフトがあったほか、大規模な米国債ショートポジションも今ではカバーされた」と解説した。

  10年物米国債利回りは2.85%で先週を終えた。6日には8月以来の低水準となる2.82%を付けていた。

  財務省は11日に3年債380億ドル、12日に10年債240億ドル、13日に30年債160億ドルの入札を予定している。

パウエルFRB議長

フォトグラファー:Mark Kauzlarich / Bloomberg

原題:Treasuries Rally Must Clear $78 Billion Hurdle, Inflation Report(抜粋)

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