英首相が10日決断、離脱案採決強行か延期か-惨敗なら退陣・総選挙も

  • 採決強行は惨敗の危険を伴い、経験したことのない政治的混乱の恐れ
  • 離脱案の条件緩和に応じるようEU首脳らの説得を試みる選択肢も

メイ英首相は、欧州連合(EU)が先に決定した英国との離脱合意案について、議会承認を得るための英下院での採決を今週実施するかどうか10日に決断を迫られる。採決の強行は惨敗の危険を伴い、かつて経験したことのない政治的混乱に追い込まれることになりかねない。

メイ首相

フォトグラファー:Daniel Leal-Olivas / AFP via Getty Images

  採決をいったん延期し、EUから譲歩を引き出すことを期待しつつ13、14日に開かれる首脳会議に赴くこともメイ首相が取り得る選択肢だが、さらに妥協する余地はないとEU首脳らははっきりと述べている。

  メイ首相が採決で敗れれば、2019年3月にEUと合意がないまま無秩序な離脱を余儀なくされるだけではない。総選挙やメイ首相の不信任に伴う与党保守党の党首選、EU離脱の是非を問う2回目の国民投票実施につながることもあり得る。

  一部の首相の側近や閣僚らは、11日の採決延期を首相が10日に発表すると予想していると9日付の英紙サンデー・タイムズが報じた。バークレイEU離脱担当相はBBCに対し、報道されたような採決延期の計画はないと語った。メイ首相は離脱合意案の条件の緩和に応じるよう土壇場でEU首脳らの説得を試みる意向だと同紙は伝えていた。

バークレイEU離脱担当相

フォトグラファー:Simon Dawson / Bloomberg

  一方、メイ首相が採決で敗北し、EUからより良い条件を確保できない場合、退陣せざるを得ないと閣僚らが警告したと英紙テレグラフは報道。10日付の英紙タイムズ(電子版)によれば、メイ首相を巡っては、不信任投票実施に必要な保守党議員48人の署名が集まりかねない情勢だ。

原題:May Faces Decision Day on Whether to Delay Ill-Fated Brexit Vote
U.K.’s May Warned by Cabinet About Losing Brexit Vote: Telegraph
*MAY FACES PROSPECT OF 48 MP LETTERS THIS WEEK: TIMES(抜粋)

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