ソフトバンク、売り出し価格は1500円-一本値の仮条件と同じ

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国内通信サービス会社のソフトバンクは10日、新規株式公開(IPO)時の売り出し価格を1500円にすると発表した。異例の一本値で決まっていた仮条件と同じ。

  売り出し価格を基に計算した資金調達額は最大2兆6500億円で、上場時の時価総額は7兆1800億円となる。東京証券取引所へ19日に上場する予定。需要動向に応じて追加するオーバーアロットメント分を含めた売り出し株数はおよそ17億6400万株。

証券会社前のソフトバンクIPOの広告

Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

  知名度の高さと85%の高い配当性向に対する評価から国内個人投資家の購入希望意欲は強く、11月末に決まった仮条件は日本では初となる一本値だった。売り出し価格の仮条件を決める際、通常は相場変動に対応するために価格帯を設ける。

  親会社のソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、2006年におよそ2兆円を投じ英ボーダフォン・グループから日本法人を買収、国内の携帯電話事業に参入した。10年余りを経て、資金回収を始める。ソフトバンクGでは子会社の上場意義について、世界規模で投資を進める親会社と通信事業の役割と価値を明確に分けることを目指すと説明している。

  ソフトバンクでは6日午後におよそ4時間半にわたる通信障害が発生、同社の格安スマートフォンブランドの 「ワイモバイル」や固定電話サービスなどでも同様の障害が起きた。原因はエリクソン製のソフトウエアの異常。この影響で、主幹事証券団の一部は翌日に海外投資家向けの緊急電話会議を開催した。関係者によると、7日に終わった需要積み上げのブックビルディング期間も当初より6時間延長した。

  ソフトバンクの19年3月期の業績計画は、売上高が前期比3.3%増の3兆7000億円、営業利益が9.7%増の7000億円、純利益は4.8%増の4200億円、1株当たり配当は37.5円の見込み。今期配当については、株式上場から期末までの期間が6カ月未満のため、連結配当性向85%の2分の1程度を目安にする方針という。配当利回りは単純計算すると2.5%だが、年間配当額が倍と仮定すれば5%になる。

国内大手キャリア3社の配当予想と配当利回り(7日時点)

今期の配当予想(円)配当利回り(%)
NTTドコモ1104.3
KDDI1003.8
ソフトバンク755.0

ソフトバンクの配当予想と配当利回りは倍と仮定

(ソフトバンクの配当に関する詳細を追加します.)
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