債券上昇、リスク回避で幅広い年限に買い-長期金利0.035%に低下

更新日時
  • 長期金利は日銀が金融緩和策の修正を決めた7月末より前の水準
  • 日銀のオペ減額見送りは限界に近い-SMBC日興

債券相場は上昇。長期金利は0.035%と4カ月半ぶりの低水準を付けた。世界的なリスク回避を背景とする日本株式相場の急落や円高進行に加えて、日本銀行による国債買い入れオペの結果を受けて幅広いゾーンの金利に低下圧力が掛かった。

  • 長期国債先物12月物は前週末比19銭高の151円80銭で終了
  • 10年物352回債利回りは、日本相互証券の前週末午後3時の参照値より2ベーシスポイント(bp)低い0.035%と、新発債としては7月20日以来の低水準
  • 新発20年債利回りは0.56%と2bp低下

  先物は午後に一段高となり、一時151円82銭と6日に付けた中心限月ベースで2016年11月以来の高値に並んだ。その後の夜間取引では151円84銭まで上昇。

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 米利上げの早期休止観測や米中通商交渉の先行き不透明感、英議会による欧州連合(EU)離脱合意案の否決の可能性など債券買い材料は依然多い

  
SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • きょうのオペ減額見送りには違和感がある。先物がこれ以上強くなれば、残存2年から7年までの利回りが完全にフラットになりかねない
  • 日銀のオペ減額見送りは限界に近い
  • あすの30年債入札は、まだ買える数少ない資産の一つなので、消去法的な買いが入るのではないか

国債買い入れオペ

  • 残存期間1年超3年以下と3年超5年以下、5年超10年以下が対象
  • オファー額は前回と同じ3500億円、4000億円、4500億円
  • SMBC日興証の竹山氏
    • 残存1年超3年以下は応札倍率は低かったが、落札利回りをみるとやや甘めの結果
    • 3年超5年以下と5年超10年以下の結果はしっかりだった
  • 過去の日銀国債買い入れオペの結果一覧

背景

  • 日経平均株価は前週末比2.1%安の2万1219円50銭で引け。一時は10月30日以来の安値
  • 円相場は一時1ドル=112円24銭と、6日に付けた10月29日以来の円高・ドル安水準に並ぶ
  • 7日の米10年国債利回りは5bp低い2.85%程度。この日の時間外取引は2.82%台まで低下

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.150%-0.135%0.040%0.560%0.790%不成立
前週末比 -0.5bp -0.5bp -1.5bp -2.0bp -1.5bp ー
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