香港のファンドが1020億円でパイオニアを買収、非公開化へ

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  • DES含む770億円を出資、現株主から約250億円で株式買い取り
  • 臨時株主総会は来年1月、3月中の完全子会社化を見込む

香港のファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)」が総額約1020億円でパイオニアを買収する。パイオニアは完全子会社化され、上場廃止になる見通しだ。

  ベアリングとパイオニアが7日に発表した。ベアリングは、既に提供済みの250億円のデット・エクイティ・スワップ(DES)を含め770億円を出資した上で、現株主から約250億円で株式を買い取る。

  臨時株主総会は2019年1月25日の予定。第三者割当増資は、最も早い場合、3月1日に完了し、同月中の完全子会社化完了を見込む。パイオニアの財務アドバイザーは野村証券、ベアリングはメリルリンチ日本証券が務める。

  運転資金を確保し、安定的な事業継続に対する不安を払拭(ふっしょく)した上で、事業運営の安定を実現するのが狙い。パイオニアは複数のスポンサー候補と協議し、ベアリングの提案が最善策と結論付けた。両社は9月、500億ー600億円の出資で基本合意していた。

  パイオニアは世界で初めてレーザーディスクプレーヤーやプラズマテレビを商品化するなど日本を代表する電機メーカーの一つだったが、業績不振でテレビや家庭用音響機器から相次いで撤退。最近では車載機器事業に経営資源を集中したものの、スマートフォンの進化もあり業績不振に陥っていた。

  ベアリングは1997年に創業。アジアで成長を狙う世界企業やアジアに本拠地を置く企業への投資に力を入れている。日本でも産業財や消費財といった分野で総額2750億円の投資を完了した。

(パイオニアとベアリングの詳細を追加しました.)
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