ドル・円は112円後半、リスク回避の円高一服-米雇用統計見極めへ

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  • 不透明要因残り、下方向に反応しやすい地合い-三井住友銀
  • FRB慎重化によるドル安、FOMCまで変わらず-バークレイズ

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=112円後半で強含み。米中対立激化や米景気の先行きを懸念したリスク回避が一服し、円買い圧力が和らぐ中、週末の米雇用統計を前に値を戻した。

  • ドル・円は午後3時13分現在、前日比0.2%高の112円90銭。112円65銭を安値に112円93銭までじり高
  • クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も強含み
  • ユーロ・ドルは1ユーロ=1.13ドル後半で弱含み、米雇用統計を前にドル買い戻し
  • 市場関係者の見方

    三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)

    • 市場は米国のリセッション(景気後退)や米中の先々の不安などをあまりにも先取りしすぎた感がある。米雇用統計が比較的しっかりならリスクオフがやや持ち直し、ドル・円は113円へ戻す可能性
    • とはいえ、来週の英国の欧州連合(EU)離脱の議会採決など不透明な話が残っているのが現状。少し戻しても不安材料が出るとダウンサイドの方に反応しやすい地合い

    バークレイズ証券の門田真一郎シニア為替・債券ストラテジスト

    • ドル・円は今回も5月からサポートラインとなっている100日移動平均線で止まる形になっており、いったん新たな材料待ち
    • 最終的に今月の一番の焦点は米連邦公開市場委員会(FOMC)。最近の米金融当局のスタンス慎重化でドル安になっている部分もあるので、来年の利上げやコミュニケーションがどうなるかを見るまではなかなか流れが大きく変わることはない

    三菱UFJ銀行金融市場部為替グループの野本尚宏調査役

    • ドル・円のダウンサイドはいったんは終わりだと思う
    • 東京はそれほどフローがない。実需は短観の採算レートが107円後半なので余裕をもって淡々とオーダーで売っている。慌てて売りに行くフローがないなら、下に突っ込んでも跳ね返される

    背景

    • 6日の米株式相場はいったん大幅安となったが、終盤に下げ幅を大きく縮小。7日の東京株式相場は反発
    • 米長期金利の急低下も一服。10年債利回りは6日に一時2.82%まで下げた後持ち直し、7日のアジア時間は2.89%前後
    • ブルームバーグが集計したエコノミスト予想の中央値では、11月の米雇用統計での非農業部門雇用者数は前月比19万8000人増が見込まれている。10月は25万人増。平均時給は前月比3.1%増と10月に続き2009年以来の大幅な伸びの見込み
    • トランプ大統領は、米中合意が90日間に達成可能との中国の声明に同意するとツイート
    • メイ英首相は離脱合意案への承認を得るための11日の下院採決で敗北を喫することがほぼ確実な情勢。EUは13、14日に開く首脳会議を「英国危機」への対応を協議する場に変える構え
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