ソフトバンクIPO、国内・海外で需要申告が売り出し数到達

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  • 個人投資家を中心にさらなる需要積み上げに着手、初値を意識
  • 売り出し価格は10日に決定、売買は19日から可能

Signage for SoftBank Group Corp.

Photographer: Keith Bedford/Bloomberg
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

ソフトバンクグループの国内通信子会社の新規株式公開(IPO)で、国内と海外で投資家からの需要申告が売り出し総額の2.65兆円に達したことが複数の関係者への取材で明らかになった。

  情報が公になっていないため、匿名を条件に語った関係者によると、5日までに売り出し総数に達した。現在は、株式が東京証券取引所に上場する19日の初値を意識し、1500円になるとみられる売り出し価格を超えるよう、個人投資家を中心に需要のさらなる積み上げを行っているという。ソフトバンクは3日から7日まで、購入希望の申し出を受け付けるブックビルディングを実施している。

IPOの需要申告が好調なソフトバンク

Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

  売り出し価格は10日に決定する。日経平均株価は今週、米中貿易摩擦への不透明感からが大きく下げ、米国株も急落するなど世界的な株安連鎖となっている。相場環境は厳しさを増しているものの、ブックビルディング期間の早い段階で需要が目標に達するなど国内外投資家の購入希望意欲が強いほか、上場後はIPOで購入しなかった機関投資家によるポートフォリオ組み入れの需要もある。

  国内最大となるIPOの仮条件は、日本初の一本値となる1500円に決定した。野村ホールディングスのほか、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、ドイツ銀行、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループがジョイント・グローバル・コーディネーターを務めている。

  ソフトバンクと主幹事証券の広報担当者は、需要動向などについてコメントできないとしている。

  会社員の大和田浩二さん(55)は5日午後、主幹事証券の1社である野村証券の都内の支店で口座を開設し、100株の購入を申し出た。大和田氏は、「ソフトバンクは知名度がある。孫正義社長もいい人で、安心感がある。いくら業績がよく、リスクが低くても知らない会社の株は買えない」と言う。

  1987年にNTTが株式上場した際、損失を被った経験を持つ大和田氏は現在、ソフトバンクの携帯電話ユーザーだ。「人気があると聞いており、自分に割り当てられるといい」とした上で、「こつこつためてきた預金なので、損はしたくない。高配当も魅力だが、やはり初値で上がったら売りたい」と話している。

  一方、ソフトバンクは6日午後1時39分ごろから、携帯電話サービスが利用しづらい状況が発生していると発表した。親会社のソフトバンクG株は同日の取引で、一時6%安の9016円まで下げた。

(文末に6日午後の通信障害発生と株価情報を追記.)
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