中国の米国産大豆輸入再開は間近との見方、米貿易業者や銀行は懐疑的

  • 米国産大豆を中国に輸出する最善の時期は過ぎたとカーギル
  • 知財権や貿易慣行などの問題解決にはより長い時間必要とコバンク

シカゴ市場の大豆先物価格は、中国が近く米国産大豆の輸入を再開するとの見通しに後押しされ上昇している。しかし農産物貿易業者や銀行はこうした見方に懐疑的だ。

  米中貿易戦争の90日間の休戦は良いスタートと見なされるだろうが、貿易摩擦は幅広い分野にわたっており、大豆にとどまらない問題だ。農業セクターの銀行、コバンクのエコノミスト、ウィリアム・セコー氏は、知的財産権や公正な貿易慣行などの問題を解決するにはより長い時間が必要となる可能性があると指摘した。

  また、たとえ貿易戦争の休戦によって中国の買い手が市場に戻ってきたとしても、25%の輸入関税がなお存在しているため、米国産大豆の魅力は薄れる見込み。さらに農産物貿易業者として世界で4本の指に入る米カーギルによれば、南米の収穫期が近づいていることから米国産大豆を中国に輸出する最善の時期は過ぎた。

  コバンクのセコー氏は今週ミズーリ州セントルイスで開かれた業界会合で、「中国が行わなければならない長期的な構造改革の多くを90日間で本当に解決できるとは思わない」と指摘。「私が最も懸念しているのは90日後も事態が全く変わっていないことだ」と述べた。

原題:U.S. Traders Still Need Convincing on China Soybean Resurrection(抜粋)

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