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【コラム】フリン被告への酌量はクシュナー氏の焦燥に-オブライエン

米連邦捜査官に虚偽の供述をしたと1年前に認め、有罪となった元大統領補佐官(国家安全保障担当)のマイケル・フリン被告は、昨年初めからモラー特別検察官の聴取に19回応じてきた。まだ公表されていない刑事捜査も含め、進行中のケース数件にも協力している。

  これに加えてフリン被告が「多大な協力」を提供し、「違法行為への責任」を受け入れていることから、トランプ大統領陣営とロシアの共謀疑惑を捜査するモラー特別検察官は、4日夜に裁判所に提出した文書で、禁錮なしの酌量減刑を勧告した。

  わずか13ページの文書はかなりの部分で内容が伏せられており、捜査の最新状況をうかがい知れるとの期待には沿えなかった。それでもいくつか新たな情報が示唆され、トランプ氏の内輪、特に
娘婿であるクシュナー大統領上級顧問には一瞬でも、緊張が走ったはずだ。

  モラー氏の文書は、トランプ政権移行におけるフリン被告の役割に捜査の関心が集まっていることを示している。またトランプ陣営に参加していた期間中にトルコ政府と交わしたやりとりに関し、フリン被告の虚偽の供述を詳述している。

  トランプ氏とその側近を最も不安にさせたのは、2016年12月のキスリャク駐米ロシア大使との会話を含むトランプ陣営とロシア政府関係者とのやり取りについて、フリン被告が直接見聞した情報を提供した事実が明らかにされたことだ。この中には対ロシア制裁の解除に関する話し合いもあり、フリン被告はトランプタワーで開かれたロシア大使との会合にクシュナー氏と同席している。ホワイトハウスはこれまで、この会合は法に違反したものではなく、クシュナー氏の外交業務の一環だと説明してきた。

  モラー氏は今回の文書で、ロシア側との接触におけるクシュナー氏の役割に触れていない。だが、記述のないことがかえってクシュナー氏を不安に陥れるかもしれない。クシュナー氏の説明と食い違う供述をフリン被告が行い、それが文書や当局の記録で証明されるとなれば、クシュナー氏はいても立ってもいられなくなるだろう。

(このコラムは必ずしもブルームバーグ編集部、ブルームバーグ LP、そのオーナーの意見を反映したものではありません)

原題:Mueller’s Flynn Memo Should Worry Kushner and Trump: Tim O’Brien(抜粋)

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