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ニクソン時代の1972年以降で最悪、どの資産も儲からない今年の市場

  • NDR分析:8つの資産クラス、5%を超えるリターンは皆無
  • 2008年と1974年の危機では、どこかに強気市場は存在した
Trading On The Floor Of The NYSE As Stocks Fluctuate Ahead of Earnings
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Trading On The Floor Of The NYSE As Stocks Fluctuate Ahead of Earnings
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

2018年のマーケットが資産クラスを越えて味わう苦痛をどう表現するか。統計の専門家らが知恵比べをしている中、「ニクソン大統領の時代以降で最悪」という表現に、有力調査会社がたどり着いた。

  ネッド・デービス・リサーチ(NDR)は債券や米国株、国外株、商品などマーケットを大きく8つの資産クラスに分類。このうち、今年5%を超えるリターンを残しそうな資産クラスは一つもない。この現象は1972年以降なかったものだと、NDRのストラテジスト、エド・クリソルド氏は指摘した。投資損失については、過去にもっと悪い状況があった。しかし資産クラスを越えた広がり具合という点で、2018年は歴史に残りそうな低迷となっている。

  米国の大型株や小型株、国外株、新興国株、米国債、投資適格級債券、商品、さらには不動産に至るまで、何一つうまくいっていない。ほとんどの成績がマイナス圏にあり、プラス圏にあってもせいぜいパーセント表示1桁台の前半だ。

  こうした状況は過去に例がない。通常は何かが下がれば、ほかの何かが上昇する。2008年の金融危機では米国債が上昇した。1974年には商品相場が明るい一角となった。2002年には不動産投資信託(REIT)にその役が回ってきた。2018年、逃げ込む場所は残されていない。

  クリソルド氏は悪役を特定している。中央銀行の景気刺激の効果が消失していることだ。「超緩和的な金融政策の解除に資産価格がどう反応するか、不安が市場を覆っている」と先週のリポートで指摘。過去に市場が荒れた時、「どこかに強気市場というものは存在した」と述べた。

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勝ち組はどこに

NDR

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は2015年以降に政策金利を8度引き上げ、欧州と日本でも金融当局は徐々に緩和プログラムを縮小させている。これに世界経済の成長減速への不安が加わり、マーケット全般で投資家のセンチメントは悪化した。

  今週、米中貿易戦争が休戦に入ったとの楽観は短命に終わり、英国の欧州連合(EU)離脱や米国債利回り曲線のフラット化、世界的な景気減速への不安が前面に押し出された。S&P500種株価指数は4日に急落したが、3%を超える値下がりは今年5日目だ。

Developed, emerging stocks, Treasuries are down for the year

逃げ場はない

出所:ブルームバーグ

  年初からの展開を振り返ると、S&P500種は1%上昇。米国の投資適格級債券は1.6%の下落。新興国株式は12%下げ、ブルームバーグ・バークレイズ・長期米国債トータルリターン指数は6.4%下げている。

原題:It’s the Worst Time to Make Money in Markets Since 1972(抜粋)

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