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逆イールド、FOMCの地平線に浮かぶ危険の1つに

  • フラット化巡る警戒感には金融当局者の間に濃淡
  • NY連銀総裁は景気の減速、加速の可能性を両にらみ
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C..

The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C..

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C..
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

強い成長と目標付近のインフレ率、極めて低い失業率と、米金融当局が注視する指標のほぼ全てから見て、米経済は好調だ。しかし今の世界にはリスクが多く見られ、そこにイールドカーブ(利回り曲線)の逆転というもう一つの危険が当局の監視リストに加わった。

  連邦公開市場委員会(FOMC)の副議長も務めるニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は4日の記者会見で逆イールドを巡る懸念について、「金融市場について占うという意味で、もちろん非常に注意を払っている」と述べた。

  長短金利の逆転は過去において、リセッション(景気後退)の前兆となったことが多い。米2年債と10年債のスプレッド(利回り格差)は縮小し続け、11.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と2007年以来の低水準に達している。同年との比較は不吉な予感を引き起こすかもしれない。

  これについて連邦準備制度当局者の警戒感は一様でない。ダラス連銀のカプラン総裁は3日、ロイター通信に対し、イールドカーブは「今は我慢するのが賢明だということを私に示している」と述べ、市場が世界の成長減速を予想していることを示唆していると指摘した。一方、最近のカーブフラット化について4日に尋ねられたウィリアムズ総裁は、内外を含めた多くのリスクの1つにすぎないとの認識を示した。

  当局者らは金融市場からのシグナルに注意を払うものの、金融環境は依然、成長には「全体としてかなりプラスな状態だ」とウィリアムズ総裁は述べた。「地平線上には注意を払わなければならない複数のリスクがある」とし、経済が予想以上に減速する、または予想以上の景気の勢いが来年も続く兆候を探して監視していると語った。

30 and 10-yr minus the 2-year

原題:Yield-Curve Inversion Is Just Another Cloud on the Fed’s Horizon(抜粋)

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