アップル、iPhone販売促進狙いマーケティング戦略調整

Photographer: Stuart C. Wilson/Getty Images Europe
Photographer: Stuart C. Wilson/Getty Images Europe

アップルは旗艦商品「iPhone(アイフォーン)」の販売てこ入れのため、旧モデル下取りの条件を良くして割引を提供するなど、めったに使わないマーケティング戦略を試験運用している。

  事情を知る関係者によると、同社の経営幹部は10月、他のプロジェクトを担当するマーケティング要員の一部をアイフォーン最新機種の販売促進担当に配置換えした。これはアイフォーン「XS」発売から約1カ月後、また「XR」発売日前後の動きだという。これは「火災避難訓練」的な対応だとこの人物は表現しており、これら機種の販売が一部期待を下回っている可能性を示唆している。この人物は社外秘の戦略変更だとして、匿名を条件に取材に応じた。

  この変更後にアップルは、最新機種の一部を一時的に値引きする積極的な下取りプログラムを開始した。近年、収益押し上げのため価格を引き上げ続けてきた同社としては珍しい戦略だ。アップルの広報担当者、トゥルーディー・マラー氏はコメントを控えた。

  アップルは2日夕、XRをメーカー希望価格から300ドル割り引いて449ドル(約5万700円)で提供すると宣伝する新しいバナーを自社サイトのページトップに表示し、取り組みに拍車を掛けた。ただページ下部の注釈によれば、この割引には条件があり、2年前に投入されたハイエンド機種のアイフォーン「7プラス」のみを下取り機種として限定している。

出典:Apple.com

  アイフォーン需要後退の兆候が嫌気される中、アップルは10月初め以降、時価総額の約5分の1を失った。3日にはアイフォーンのサプライヤーであるシーラス・ロジックが、「スマートフォン市場の最近の軟調」を理由に10-12月(第3四半期)の売上高見通しを引き下げた。またアップルはアイフォーンの販売台数の公表取りやめを明らかにしており、同製品がもはや成長していないとの懸念をあおっている。4日の米市場でアップル株は一時、前日比4.5%下落。

iPhone Growth Spurt Over

Big year-over-year gains in unit sales haven't been seen since 2015

Source: Apple

原題:Apple Is Said to Shift Marketing Staff to Boost IPhone Sales (1)(抜粋)

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