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12月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル軟調、貿易戦争休戦後の下げを縮小-円は小幅安

3日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が小幅下落。米中貿易戦争が休戦となった後の下げを縮小した。株式相場は上げ幅を削りながらも堅調を維持。原油価格は生産見通しの改善を好感して持ち直し、資源国通貨は上昇した。

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、ニューヨーク時間午後4時過ぎの時点で0.2%低下。一時は0.6%下げ、2週間ぶり低水準を付けた
    • ドルは主要10通貨の大半に対して下落、中でもノルウェー・クローネに対して大きく下げた
  • 米政府は中国製品に対する関税率引き上げの発動を90日間保留する合意について説明したが、詳細な情報が不足していることから疑問も生じている
    • ムニューシン米財務長官は輸入自動車への関税撤廃で中国が同意したと述べたが、具体的な部分への言及は控えた
    • クドローNEC委員長は知的財産権の問題を巡り、米中は合意に「かなり近づいている」と述べた
  • 逃避先通貨は一時地合いを回復した後、リスクオンのムードで再び下げた
    • ドルは対円で0.1%高い1ドル=113円64銭。一時は113円85銭まで上げた
    • 114円が依然として主要抵抗線、113円35銭が支持線とみなされる
  • ユーロは対ドルで0.3%上昇の1ユーロ=1.1348ドル。イタリア首相が財政赤字を2%未満に抑える方向で取り組んでいないと発言し、ユーロは高値を離れた。一時は1.1380ドルまで上昇した
    • フランスのマクロン大統領は激しさを増す抗議活動を沈静化させようと、緊急減税を導入する可能性があり、そうなれば財政赤字を悪化させるリスクが生じる

欧州時間の取引

  米中合意を受けてドルのロングを手じまう動きが進み、ドル指数は11月20日以来の低水準に下げた。ユーロは0.3%高の1.1347ドル。高値を維持できなかった。
原題:Dollar Bounces Off Lows, Reducing Trade-Truce Loss: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops as Longs Trim Exposure on Trade Relief: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株は続伸、貿易楽観で-長短金利逆転も

3日の米株式相場は続伸。米国と中国が貿易戦争の休戦を表明したのが手掛かり。原油相場は大幅に反発した。米国債のイールドカーブ(利回り曲線)はフラット化し、一部ではここ10年余りで初めての長短金利の逆転が起きた。

  • 米国株は続伸、米中貿易戦争の休戦を好感
  • 米国債は長期債が上昇、10年債利回り2.98%-長短金利逆転も
  • NY原油は6月以来の大幅高、サウジ・ロシア合意と米中休戦で
  • NY金先物は反発、米中休戦好感し7月以来の高値
  •   S&P500種株価指数は前週の上昇基調を受け継いだ。追加関税の発動を保留し、貿易交渉に力を入れることで米中首脳が合意したことを受けた。米国債市場では、3年債と5年債の利回りスプレッドがマイナスに転じた。

      S&P500種は前週末比1.1%上げて2790.37で終了。ダウ工業株30種平均は287.97ドル(1.1%)高の25826.43ドルで終えた。ナスダック総合指数は1.5%上昇。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.97%。

      ニューヨーク原油相場は反発。ロシアとサウジアラビアの協力確認や、米中貿易摩擦の激化回避が追い風となり、6月以来の大幅上昇を記録した。ただ、ロシアとサウジは減産の負担配分で合意できていないとの関係者の話が伝わったことで、上げ幅をやや縮小した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は2.02ドル(4%)高の1バレル=52.95ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は前日比3.8%高の61.69ドルで終えた。

      ニューヨーク金先物相場は反発。米中首脳が貿易戦争の休戦で合意し、見通しが改善した。ドルの下落も背景。ゴールドマン・サックスはリポートで、今回の合意で「全ての貿易問題が解決されるわけではないが、市場に一時的な安心感をもたらすには十分だ」と指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は1.1%高の1オンス=1239.60ドルで終えた。終値ベースでは7月以来の高値。

      S&P500の業種別指数ではエネルギーが最も大幅上昇。エクソンモービルやハリバートンなどが上げを主導した。一方、ペプシコとコカ・コーラは下げ、生活必需品株の重しとなった。

      ニューブリッジ・セキュリティーズのチーフマーケットストラテジスト、ドナルド・セルキン氏は、「株式の非常に良い反応は、関税合戦がエスカレートするとの懸念が当面は後退したことを意味する。一方で、現在の楽観に水を差しかねない問題も存在する」と指摘した。
    原題:Stocks Rally on Trade Optimism; Curve Flattens: Markets Wrap(抜粋)
    Treasuries Pare Gap Lower; Yield Curve Flattens Aggressively
    Oil Jumps Most Since June on Saudi-Russian Pact, Trade War Truce
    Metals and Miners Surge as Trump-Xi Trade Deal Brings Relief

    ◎欧州債:イタリア債上昇、対EU妥協を期待-ドイツ債下げ埋める

      3日の欧州債市場でイタリア債が上昇。同国閣僚らが予算案を巡るEUとの対立を緩和させることに前向きとの観測が広がったほか、ロイター通信が報じたイタリア財務省による国債交換あるいは買い戻しの検討も手掛かりとなった。ドイツ債は一時の下げを埋めた。米中貿易戦争の一時的な「休戦」が背景。

    • イタリア2年債と5年債の利回りはそれぞれ19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下、10年債はこれよりも小幅な伸びとなり、利回りは9bp低下した。10年債利回りのドイツ債との利回り差は7bp縮小して282bp
    • 米国債が持ち直し、米国株が上げ幅を縮小する中、ドイツ債は下げを埋めた
    • ドイツ10年債利回りは1bp低下して0.31%、フランス10年債利回りは1bp上昇の0.69%、イタリア10年債利回りは8bp下げて3.14%
    • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

    原題:Italian Bonds Gain, Bunds Erase Loss; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    (NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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