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米工業株上昇、キャタピラーやボーイングなど-貿易戦争「休戦」で

米国と中国の通商交渉で休戦が成立し、堅調な需要と健全な価格動向にもかかわらず株価評価が低く抑えられていた工業株には待望の追い風が吹きそうだ。

  キャタピラー、ボーイング、ディア、AGCOなどの米製造業者は、原材料コストの上昇が利益率を圧迫しつつあるとこれまでに警告しており、貿易摩擦を巡る懸念が株価に表れていた。3日の米株式市場でボーイングは一時6.4%上昇、キャタピラーは一時5%高となった。

  マクロ的な懸念の後退を受け、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチはキャタピラーの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。同社の株価収益率(PER)は一定程度の回復と、競合のディアとの差を埋める余地があることを示していると、BofAのアナリスト、ロス・ジラルディ氏は顧客向けリポートで指摘。「20カ国・地域(G20)首脳会合の結果、大きく恩恵を受けそうなのは米国の農家だ。このためディアの株価評価が高まる見通しで、キャタピラーも連れ高する」と論じた。AGCOの投資判断は「アンダーパフォーム」から「中立」に引き上げた。

  ベアードのアナリスト、ミルチア・ドブレ氏はリポートで、「価格対コストのダイナミクスはすでに2019年に改善する道筋をたどっており、中国との通商合意に向けた進展は成長懸念を和らげるはずだ」との見方を示した。恩恵を受ける企業として、ディア、タイタン・マシーナリー、キャタピラー、マニトウォック、テレックス、イートン、パーカー・ハネフィンなどを挙げた。 

原題:Caterpillar, Boeing Lead Industrials Higher Amid Trade ‘Détente’(抜粋)

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