米中貿易戦争、「休戦」ではなく「長期戦」か-当面の楽観すぐ後退へ

Shipping containers sit stacked in front of a gantry crane at the Port of New Orleans in New Orleans, Louisiana, U.S.

Photographer: Alex Flynn/Bloomberg
Photographer: Alex Flynn/Bloomberg

週末の米中首脳会談をトランプ大統領は「信じがたいほどの取引」が成立したと自賛するが、ブエノスアイレスでステーキを食しながら行われた会談は、貿易戦争の終結よりも長期戦につながるリスクがある。

  中国製品に対する追加関税の発動が3カ月間保留されたことは、2大経済国の関係悪化を当面回避するデタントとして、アナリストや企業に歓迎された。週明けの金融市場で株式相場が急伸し、米国債が下げたことも投資家の評価を反映している。

  即座の反応としてこうした楽観が広がったが、中国の産業政策や知的財産に関わる制度といった難問は依然大きく、来年3月1日の休戦失効までに厳しい交渉が控える。この間、企業や市場は引き続き不透明感に翻弄(ほんろう)される。

  「夕食会が放った光が輝きを失い始めると、割とすぐに現実に引き戻される」とコーネル大学のエスワール・プラサド教授は語る。「90日という期限内に今の相違を解消するのは容易ではないと思う」と述べた。
  
  アルゼンチンから帰国後も米中首脳はそれぞれの国内事情を抱える。中国は鄧小平の「改革開放」から40周年を祝う式典を控えており、習主席はこれを独自の改革パッケージを発表する好機とし、米国の要求に静かに応じるかもしれない。

  しかし米中ビジネス評議会のクレイグ・アレン氏は、鄧小平の功績も昨今の中国では「強い反発」を受けており、習主席は慎重な計算が必要になるだろうと指摘した。

原題:Trump and Xi’s Truce Risks Extending, Not Ending Trade War (1)(抜粋)

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