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オアシスとエリオットが綱引き、統合承認求めアルパイン臨時株主総会

  • オアシスはアルパイン株評価が「衝撃的に低い」と統合に反対
  • 米エリオットは会社寄りの姿勢、「統合案可決濃厚」との見方浮上

アルプス電気による完全子会社化の承認を求めるアルパインの臨時株主総会が5日、開催される。香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントが完全子会社化を阻止しようとしているが、大株主である別の米ヘッジファンドがここに来て会社寄りの姿勢を示すなど、統合の成否を巡る綱引きが続いている。

Key Speakers At The Sohn Conference

オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏

Photographer: Anthony Kwan/Bloomberg

  アルプス電は40%の株式を保有する子会社のアルパインを来年1月1日付で株式交換により完全子会社化する計画。5日のアルパイン臨時総会で、出席株主の3分の2以上(約67%)の賛成が必要だ。

  オアシスはアルパイン株の9.9%を保有すると主張。会社側が提案するアルパイン株1株に対してアルプス電0.68株の交換比率について、アルパイン株への評価が「衝撃的に低い」とし、反対に向けた多数派工作を進める。一時は約43%の株主が反対すると否決に自信を見せていた。一方、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントも9.8%を保有するが、広報担当者は11月30日付の電子メールで賛否に関するコメントを控えた。

  株主総会を控えて「注目すべきなのは、エリオットの先週の動きだ」と、ユナイテッド・ファースト・パートナーズのアジアリサーチ責任者、ジャスティン・タン氏は指摘する。エリオットは、アルプス電が統合後の経営方針で打ち出した自己株取得など株主還元の強化方針について、歓迎するとのコメントを発表。タン氏は取材に対し、エリオットがアルプス電による株主還元策を公然と称賛したことで「統合提案が可決される可能性は高まった」との見方を示した。

  議決権行使助言会社の意見は割れており、米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が会社提案への反対を推奨、米グラスルイスは賛成を推奨している。

  オアシスは3日、今回の総会は「コーポレートガバナンス(企業統治)と少数株主の権利保護を考える上で真の試金石となる。特定の株主についてコメントはしないが、会社側提案に賛成することはガバナンスという観点での公正さに反する行為であり、日本全体の利益を損なうことになる」と電子メールでコメントした。

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