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米中首脳の「休戦合意」、トレーダーは19年に向け慎重姿勢崩さず

  • 実務レベルの取引は難題、来年はより難しい年へ-JPモルガン
  • この展開は米ドルから上昇圧力を少し取り除く-AMP
Donald Trump and Xi Jinping hold a dinner meeting at the end of the G20 Leaders' Summit.

Donald Trump and Xi Jinping hold a dinner meeting at the end of the G20 Leaders' Summit.

 Photographer: Saul Loeb/AFP via Getty Images

Donald Trump and Xi Jinping hold a dinner meeting at the end of the G20 Leaders' Summit.

 Photographer: Saul Loeb/AFP via Getty Images

少しは希望を持てるし、表面的には好材料だが、まだ作業は途中だ。

  これはトランプ米大統領と中国の習平近国家主席が通商問題を焦点に開いた1日の夕食会の結果を受けた投資家やアナリストの反応で、市場でリスク資産が急騰する可能性は低いことを示唆している。だが、米中間の紛争激化が回避されたことで、多少の安心感はもたらすかもしれない。

アクシオマのAPAC担当応用研究責任者、オリビエ・ダシエ氏:

  • 株式のようなリスク資産には良い週になるだろうが、景気の次の下降局面に先立って債券への大きなリバランスの動きが続くだろう。少なくともあと2回の米利上げが見込まれる中、来年の早い時期に逆イールドになる可能性はまだ残る。通商対立が休止され追加関税が当面見送られたことは、米中両国の市場が安心感から上昇するのに恐らく十分だが、来年に関する現在の見通しを変えて世界経済の減速を止めるには力不足だろう。

JPモルガン・チェースのセオドア・ボール氏とアリエル・シ氏:

  • いずれの側も本格的な譲歩はしておらず、双方の隔たりの大きさを踏まえれば実務レベルでの取引は依然として極めて難題だ。今回の結果は進行中の年末ラリーを支えるだろうが、米金融当局のハト派シフトと同様に表面的な好材料にすぎず、来年は2018年よりも難しい年になるだろう。

BNPパリバ・アセット・マネジメントの新興国市場債券副責任者、ジョンシャール・サンボル氏:

  • 長期的な成果は依然として不透明であり、通商面の緊張は予見できる将来は高まったままと考えるものの、あまりに多くの悲観論が織り込まれていることから、短期的には反発する態勢にあると思う。米中双方は対話継続に強いインセンティブを持っていることは明らかだ。このため、米中協議が短期間で破綻する事態が差し迫っているという悲観論者にはわれわれは同意しない。

BNYメロン・インベストメント・マネジメントのシニア・ソブリンアナリスト、アニンダ・ミトラ氏:

  • これは短期的にリスクに前向きな展開だと私は受け止める。安全資産は今後数日はアンダーパフォームするだろう。市場は喜ぶだろう。しかし、私は詳細に気を配り90日間余りの成り行きを見守る。

AMPキャピタル・インベスターズの投資戦略責任者シェーン・オリバー氏

  • この展開は米ドルから上昇圧力を少し取り除くため、新興国通貨には朗報だ。3日の市場取引開始時にかなりの上昇が見られるだろう。韓国ウォンやオーストラリア・ドルなど貿易に敏感な通貨には追い風になる。貿易問題が完全に決着したと言うのは間違いだろうが、差し当たり、来年中に何らかの解決策、恒久的な解決策にも到達するという希望が少しは出てきた。

原題:Traders Cast Wary Eye Toward 2019 as Trump and Xi Agree on Truce(抜粋)

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