コンテンツにスキップする

トレーダーらの利上げ予想は総じて控えめ-成長減速の兆候の中

  • トレーダーらはECBの利上げ時期の予想を先送り
  • 日本銀行は予想外の利上げの可能性があるとみられている

世界の中央銀行の引き締めペースについて、債券・短期金融市場のトレーダーらの予想は総じて控えめだ。成長が息切れする兆候の中で金利上昇への確信が揺らいでいる。

  米国については、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の28日のハト派発言より前から既にトレーダーらは来年の利上げ予想を後退させていた。現在市場が織り込んでいる来年の利上げは1回のみで、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの見通しより少ない。ラザード・アセット・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャー、イベット・クレバン氏(ニューヨーク在勤)は今年12月と来年3月の利上げの後は休止で、その後の動きはデータ次第だとみている。

Dialled Back

Traders have been trimming bets on Fed rate hikes

Bloomberg

  欧州中央銀行(ECB)は、利上げは来年夏が終わった後とのフォワードガイダンスを堅持しているが、翌日物スワップレートは危機後初回となる0.15ポイント利上げは2020年3月との市場予想を示している。ナットウェスト・マーケッツのストラテジスト、ジェームズ・マコーミック氏は、マクロリスクと当局者の交代が来年の利上げを難しくするだろうと指摘した。

Disconnected

ECB says rate may rise after summer, markets say after Christmas

  英国はもちろん、欧州連合(EU)離脱の行方次第だが、現在は合意なき離脱のリスクも織り込み、次回の0.25ポイント利上げが完全に織り込まれるのは20年2月以降だ。ただ、合意なき離脱は回避され、それよりも早い利上げが可能になるというのがストラテジストらのコンセンサスだ。

Brexit Discount

Market isn't fully pricing in a BOE hike until February 2020

Source: Bloomberg

  日本では、翌日物レートの緩やかなカーブが、最小限の利上げ可能性しか織り込まれていないことを示している。しかし、予想外の利上げの可能性があるとみるストラテジストもいる。モルガン・スタンレーMUFG証券のストラテジストらは日本銀行が19年4月に0.1ポイントの利上げでマイナス金利を終わらせる可能性があると今週の顧客向けリポートに記述。全体の緩和枠組みをより長く持続可能にするためだという。バークレイズのストラテジストも1回限りの利上げを想定し、7月の可能性が最も高いとしている。

Slim

Modest upward slope in overnight rates for BOJ path

Bloomberg

原題:Bond Traders Everywhere Reprice Rate Outlook as Growth Slows (2)(抜粋)


    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE