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ドルは113円前半、米利上げ打ち止め観測重しも米中会談見極め

更新日時
  • 首脳会談では中国の譲歩と引き換えに関税引き上げ延期の可能性
  • 会談好感なら一時的に114円も、米利上げスタンス見る必要-静岡銀

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円前半で小動き。米利上げ早期打ち止め観測が重しとなる一方、週末に注目の米中首脳会談を控えて積極的な取引は手控えられた。

  • ドル・円は午後3時現在、前日比0.1%安の113円39銭、113円49銭を日中高値に弱含みも下値は113円34銭までにとどまった
  • その他の主要通貨も対ドルで前日のニューヨーク市場終値付近で小幅な値動き
    • ユーロ・ドルはほぼ変わらずの1ユーロ=1.1392ドル
米中首脳会談待ち

市場関係者の見方

JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部

  • 一番考えられるリスクオフは米中首脳会談の決裂だが、その後逆方向の新たな発言などが出れば戻してしまう可能性がある
  • ここから米利上げ期待が後退する余地はあまりない。来週のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言がタカ派的に捉えられると米金利が上がり、ドル・円を押し上げる可能性
  • ドル・円は大きく下げるリスクより大きめに上がっていくリスクの方が大きそう

静岡銀行NY支店マーケット担当の吉田真康氏

  • 日米中首脳会談で好感される材料が出れば、株の上昇につられて114円もあるかもしれないが一方向の円安も難しい
  • 12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で今後の利上げスタンスを見る必要

背景

  • トランプ米大統領と習近平中国国家主席は12月1日に20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて会談。米国が中国側の譲歩と引き換えに対中関税の引き上げを遅らせるという「停戦」の可能性が協議の焦点
  • 中国の11月の製造業購買担当者指数(PMI)は2016年7月以来の水準に低下。国内経済の減速懸念や貿易摩擦に関する先行き不透明感が浮き彫りに
  • 29日公表のFOMC議事要旨は、予想されている12月の利上げ後、漸進的な利上げに関してより柔軟なアプローチを採用することを示唆
  • 来週は12月5日にパウエルFRB議長が上下両院合同経済委員会で証言する予定。米雇用統計などの主要経済指標も発表される
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