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円は今後上昇へ、著名通貨アナリストの見解一致-20年までに105円

  • 強気派のコメルツ銀は20年末までに96円と予想
  • 日銀の金融政策が円上昇の引き金になる可能性
Japanese 10,000 yen banknotes are arranged for a photograph in Kawasaki, Kanagawa Prefecture, Japan, on Wednesday, Feb. 24, 2016. The yen headed for its first weekly decline since January, paring its biggest monthly advance since the global financial crisis, amid improving risk sentiment as Group-of-20 policy makers meet in Shanghai. Photograph: Akio Kon/Bloomberg

向こう2、3年間の為替見通しを巡り各国の通貨アナリストは少なくとも1つの大きなトレンドで意見が一致している。それは円が今後上昇するということだ。

  ブルームバーグ調査によると、円は2020年までに1ドル=105円に上昇する見込みだ。最も弱気な予想でも113円だ。現在の円相場は113円30銭前後。コメルツ銀行やモルガン・スタンレーなど強気派は円が安定的に100円より円高水準になり、13年以来の水準に達すると予想。世界的な混乱に伴う逃避先としての買いではなく、日本銀行の金融政策が引き締め方向となることが円の上昇要因になるとコメルツ銀は分析している。

Creeping Stronger

Most forecasters expect the yen to strengthen against the dollar

Source: Bloomberg

  こうした状況が米金融当局の利上げ局面が勢いを失うこととも重なり、円は20年までに96円が視野に入るとコメルツ銀行のウルリッヒ・ロイトマン氏は予測する。ここ数年トレーダーは100円より円高が進んだ場合に日銀が介入に動くとみていただけに、100円を超える円高は重要な意味を持つだろう。金融危機とその後始末の影響で投資家が逃避先として円を買い求めた08-13年以降、ドル・円は長い間100円を割り込んでいない。

  為替戦略責任者であるロイトマン氏(フランクフルト在勤)は「日銀は低金利が銀行セクターに与える長期の影響を心配しており」、日本国債利回りで「より大きな柔軟性を容認しつつある」と指摘。「円はかなりの力強さを発揮するだろう」と語った。

  同氏の強気な見方が固まったのは、7月に黒田東彦総裁が会見で長期金利の変動幅を倍増させる方針を示してからだ。指標の10年国債利回りは現在0.08%前後。7月上旬には0.02%付近まで下げていた。同氏によると、ドル・円が96円になるシナリオでは米金融当局が利上げを休止する一方、日銀が刺激策を縮小することが想定されている。

原題:Wall Street’s FX Gurus Agree on One Thing: Yen Strength Is Ahead(抜粋)

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