コンテンツにスキップする

11月29日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が小幅低下、米中首脳協議に注目移る

  29日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が小幅低下。20カ国・地域(G20)首脳会合に市場の注目が移る中、日中はもみ合った。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨はほとんど材料視されなかった。

  習近平中国国家主席との会談を週末に控えているトランプ米大統領は、中国と「何かする」ことで極めて近い状況にあると述べた。また、中国の経済政策の変更を検討する新たな協議を設けるのと引き替えに、米国が追加の関税賦課を春まで保留するという内容の合意を米中が模索しているとの報道があった。

  ニューヨーク時間午後4時7分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.2%安の113円45銭。ユーロはドルに対して0.2%高の1ユーロ=1.1389ドル。

  日中、11月7-8日開催分FOMCの議事要旨が公表されたが市場の反応は薄く、ドル、ユーロともに小幅な動きにとどまった。 

  ドルは主要10通貨に対しまちまち。対ドル市場では、主要10通貨のうちポンドの下げが目立ち、一時は0.5%安となる場面があった。メイ英首相の欧州連合(EU)離脱合意案を巡る発言が投資家マインドを圧迫した。円はドルに対する上昇幅が最も大きいが、貿易関連のニュースを受けて上げ幅は縮小した。一方、ユーロは軟調な経済指標や自動車関税を巡る観測に左右される展開だった。

欧州時間の取引

  前日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受け、トレーダーは世界の金利見通しに注目。その中でドルは早い時間の下げを埋め、米10年債利回りは約2カ月ぶりに3%を下回った。
原題:Dollar Dips as Eyes Turn to Trump-Xi Meeting: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steadies, Treasuries Rally as Fed Dominates: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株は小反落、米中の対立継続を警戒

  29日の米株式相場は4日ぶりに下落。米金融当局の姿勢がハト派寄りに変わりつつあるものの、米中首脳会談を前に貿易問題を巡る懸念が強く、売りが優勢になった。米国債は上昇した。

  S&P500種株価指数は午後に上昇に転じる場面があったが、トランプ米大統領は20カ国・地域(G20)首脳会合で中国との対立を弱めることができないとの思惑が強まり、地合いが悪化した。前日にけん引役となったハイテク株はこの日、下げを主導。10年債利回りが9月以来の低水準付近にとどまったため、銀行株も安い。連邦公開市場委員会(FOMC)会合(11月7-8日開催)の議事要旨によると、当局者らは漸進的な利上げに関してより柔軟なアプローチを採用することを示唆した。

  • 米国株は小反落、貿易巡る米中対立を懸念
  • 米国債は上昇、10年債利回りは3.03%
  • NY原油は反発、ロシアがサウジとの協調減産に意欲
  • NY金先物は小幅続伸、FRB議長のハト派発言を引き続き材料視
  •   S&P500種が前日比0.2%下げて2737.80で終了。ダウ工業株30種平均は27.59ドル(0.1%)安の25338.84ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.3%下落。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.03%。

      ニューヨーク原油相場は3日ぶりに反発。ロシアがサウジアラビアと協調して供給過剰に対応する意欲を表明したため、買いが入った。ロシアのリャブコフ外務次官はインタビューで、原油相場の予測可能性の向上や落ち着いた値動きを望む考えを示した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は1.16ドル(2.3%)高の1バレル=51.45ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は75セント高の59.51ドルで終えた。

      ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の前日のハト派発言が引き続き買い材料となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.1%高の1オンス=1230.40ドルで終えた。

      マニュライフ・アセット・マネジメントのグローバル資産配分責任者、ネーサン・ソーフト氏はインタビューで、「G20会合の結果は誰にも分からない」と発言。「楽観主義者は貿易を巡る米中の対立が幾らか和らぐと期待している。悲観主義者は問題解決の方策はないと主張している」と述べた。
    原題:Stocks Decline as Trade Angst Weighs on Sentiment: Markets Wrap(抜粋)
    Oil Advances as Russia Shows Willingness to Join Saudis On Cuts
    PRECIOUS: Gold Set for Monthly Gain as Fed’s Powell Fuels Rally

    ◎欧州債:イタリア債高い、ドイツ債は軟調なCPI手掛かりに上昇

      29日の欧州債市場ではイタリア債が上昇した。同国はこの日、5年、10年債の入札を実施した。ドイツ債も上昇。パウエル米FRB議長のハ86ト派的な発言や独ザクセン州のCPI減速が背景。

    • イタリア債は中期債を中心に上昇。同国10年債利回りのドイツ債とのスプレッドは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して288bpとなった
      • イタリア5年、10年債入札864の需要は前回を下回った
    • ドイツ債のパフォーマンスは中核、準中核国債を下回ったが、ザクセン州のCPI統計が買いを誘った
    • ドイツ10年債利回りは3bp低下して0.32%、フランス10年債利回りも3bp低下の0.70%、イタリア10年債利回りは5bp下げて3.21%
    • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

    原題:Italy Leads European Bond Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    (NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
      最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE