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リスクアービトラージ「草分け」流れくむグラス、ヘッジファンド閉鎖

  • グラス氏のM&Aリスクアービトラージ戦略に基づく投資を行った
  • イベントドリブンの年初来の運用成績は1.9%とS&P500下回る

2000年にスタートし、マーティン・グラス氏が採用した合併・買収(M&A)リスクアービトラージ戦略に基づく投資を行ってきたヘッジファンド運営会社グラス・キャピタル・マネジメントが、思うように利益を出せず、運用していたファンドを閉鎖する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、ニューヨークに拠点を置くグラス・キャピタルは、ファンドを最終的に閉鎖することを投資家に今月伝えた。監督当局への届け出によれば、借り入れを含む昨年末時点の運用資産額は15億ドル(約1700億円)。ショーン・ダニー最高投資責任者(CIO)は、コメントを控えている。

  グラス氏の父、ジョゼフ・グラス氏は、ウォール街でも有名なリスクアービトラージ投資の草分けとして知られ、グラス・キャピタルはその流れをくむ。ジョゼフ氏が創業したグラス・パートナーズには、ヘッジファンド運営会社ポールソンを後に設立する資産家のジョン・ポールソン氏もかつて勤務していた。

  HFRIイベントドリブン指数によれば、スピンオフ(分離・独立)や経営陣の交代を含むコーポレートイベントを見込んだ投資を行うイベントドリブン・ファンドの年初から10月末までの運用成績はプラス1.9%と、S&P500種株価指数のリターン(3%)に届いていない。

原題:Gruss Capital Is Said to Wind Down Hedge Funds After 18 Years(抜粋)

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