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ソフトバンク上場、個人向け2兆円販売にめど-配当人気

更新日時
  • 申し込み初日で割り当て枠の半分に達した証券会社支店も
  • 仮条件の価格帯上限、想定価格の1500円を超える可能性も
Pedestrians walk past a SoftBank Corp. store at night in Tokyo.

Pedestrians walk past a SoftBank Corp. store at night in Tokyo.

Photographer: Kiyoshi Ota / Bloomberg

Pedestrians walk past a SoftBank Corp. store at night in Tokyo.

Photographer: Kiyoshi Ota / Bloomberg

ソフトバンクグループが計画する国内通信子会社の新規株式公開(IPO)で、2兆円規模に及ぶ国内個人投資家向けの売り出しにめどがついたことが分かった。高い知名度や高配当への期待感が買い意欲の強さにつながっている。

  事情に詳しい複数の関係者によると、ソフトバンク株の売り出しに関わる全ての金融機関で完売の見通しが立った。証券会社の支店の中には、初日に個人からの申し込みが割当枠の半分に達したところもあったという。個人投資家の需要が強く、仮条件の価格帯上限が想定価格の1500円を超えてくる可能性がある。

  この報道を受け、29日のソフトバンクG株は一時3.9%高の9597円とおよそ1カ月ぶりの高値水準を回復。競合のKDDIは2.3%安の2656円、NTTドコモは0.7%安の2654.5円まで売られた。

SoftBank IPO Prospectus

目論見書

Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

  携帯電話「ソフトバンク」の知名度と85%の高い配当性向が好感され、これまで株式投資を行っていなかった新規マネーに加え、証券口座にある待機資金が動き始めている。ソフトバンクは30日に仮条件を決定する。野村ホールディングスやSMBC日興証券など引き受け主幹事は12日の発表以降申し込みの受け付けを開始していた。

  ソフトバンクと国内主幹事の広報担当らは、仮予約の状況や需要動向などについてコメントできないとしている。

  国内では過去最大となる2.6兆円規模のソフトバンク株の上場は、個人投資家の動向に注目が集まっていた。主幹事証券団はこれまで異例のテレビコマーシャルを使ったキャンペーンも展開し、幅広い層に対し需要喚起した。

  また、主幹事のみずほ証券は株式の一部販売をソフトバンクとみずほ証が過半出資するOne Tap BUY (ワンタップバイ、東京・港区)に委託し、個人が通常単位の100分の1株からスマートフォンで気軽に購入できるようにしている。
 
  一方、ソフトバンクの上場を巡り、市場関係者からは厳しい声も上がっている。政府主導で国内通信料金の値下げ圧力が高まっており、携帯電話会社の収益悪化懸念が根強いためだ。ソフトバンクは米国、欧州、アジア、日本の4地域で「ロードショー」と呼ばれる機関投資家対象の説明会を開催した。

  ブルームバーグ・インテリジェントのアナリスト、アンセア・ライ氏はリポートで、海外機関投資家への販売は難航が予想されると指摘。米サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、クリス・レーン氏は楽天の業界参入で価格競争激化による収益悪化懸念があり、仮条件に影響が出る可能性があるとの見方を示している。

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(29日の株価情報を追記します.)
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