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【NY外為】ドル急落、パウエル議長発言で利上げ期待が後退

更新日時
  • 米政策金利、中立を「わずかに下回る」水準にある-FRB議長
  • ドルは主要10通貨の全てに対し下落、ポンドは英中銀報告受けて上昇

28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが急落。米国の政策金利は中立とされるレンジを「わずかに下回る」水準にあると米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が述べ、市場で利上げ期待の修正が進んだ。

  ブルームバーグのドル指数は11月1日以降で最も下げ、0.7%低下する場面があった。ドルは主要10通貨の全てに対し下落し、中でもニュージーランド・ドルに対しての下げがきつい。パウエル議長発言を受けて、短期物米国債の利回りは低下、米国株は一段高となった。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%低下。ドルは対円で0.1%安の113円63銭。ユーロはドルに対して0.7%高の1ユーロ=1.1369ドル。

Dollar declines after Fed chairman's dovish remarks

  BMOキャピタル・マーケッツの為替戦略グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏は、パウエル議長の語調は「現時点では恐らく、中立金利まで長い道のりがある」との10月3日の発言に比べハト派的だとし、「パウエル・プット」が導入された可能性があると述べた。

  ユーロは対ドルで一時、0.9%高の1ユーロ=1.1388ドルを付けた。1.1301ドルを上抜けたことで、追加のショートカバーが入った。
 
  ポンドはドルに対し0.7%高。一時は0.8%上げ、1ポンド=1.2847ドルで日中高値を付けた。イングランド銀行(英中央銀行)の報告でカーニー総裁は、欧州連合(EU)離脱で合意が得られない確率は低いが、そうした事態とそれがもたらし得るポンド急落に対する備えが同中銀にはあるとした。

欧州時間の取引

  ドルが上下にもみ合う展開。注目度の高いパウエルFRB議長講演を控え、米経済展望に関する金融当局者の見方がまちまちなことが意識された。出来高が比較的低い中、ユーロは引き続き下げ圧力に押された。

原題:USD Falls as Powell Says Rates ‘Just Below’ Neutral: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steadies as Traders Wait for Fed’s Powell: Inside G-10

(相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
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