コンテンツにスキップする

米フィデリティ、19年の金融市場にリターン期待せず-18年ほぼ全滅

  • フィデリティは株式の組み入れ縮小、オルタナティブ資産に投資
  • リターンの見込みは事実上「ゼロ」、逆風強まる

ほぼ全ての種類の資産でのリターン低迷という傷を負った投資家は、来年の反騰を期待すべきではない。フィデリティ・インターナショナルはこう指摘している。2019年の相場は足踏み状態になるだけだとの見立てだ。

  同社によれば、世界経済は安定を維持するものの、米経済の拡大局面が季節で言えば晩冬段階にあることに加え、金融環境の引き締まりやクレジット市場の亀裂がクロスアセットベースでリターンを抑制する見込み。

  マルチアセット担当ファンドマネジャー、ビル・マクエーカー氏はロンドンでの説明会で、「年初に何かを買ってその後、時間の経過とともにリターンが積み上がるチャンスはそれほど多くないだろう。リターンの見込みはない」と言明。その上で「17年はどのベータもプラスだった。18年はどのベータもマイナスだ。19年はどのベータもゼロだ」と述べた。同氏は法人・リテール顧客の資産430億ドル(約4兆9000億円)を運用するグローバルチームに所属する。

  マクエーカー氏は株式の割合を縮小する一方、金には強気。高利回り債や新興国債へは選別投資している。フィデリティはまた、株式のような高リスク市場との相関関係が一般的に薄いヘッジファンドや保険、航空機リースなどオルタナティブ投資に安息の場を見いだしているという。

Turn of the Century

2018 on track to be worst on record

Source: Deutsche Bank AG

2018 data as of mid-Nov. 70 assets tracked this year versus 34 in 1901

  18年の厳しい相場展開に続いて来年も停滞するとの予測は、金融危機以降の相次ぐ金融刺激策がクレジット・株式価格を押し上げ強気相場を形成した流れから180度の方向転換だ。

  ドイツ銀行によると、今年のリターンがドルベースでマイナスとなっている資産は11月半ば時点で70種類中の63種類(9割)と、過去1世紀余りのどの年よりも高い割合。昨年は追跡対象72種類の資産のうちマイナスリターンは1種類だけだった。

原題:Fidelity Preps for Zero-Return Market in 2019 After 2018 Wipeout(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE