クラリダFRB副議長講演、利上げ巡る表現に前回と相違-真意は不明

  • 10月の講演にあった「幾らかの」の文言が抜け落ちる
  • 27日講演では単に「政策の漸進的な正常化」を支持と表明

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が27日に行った講演では、1カ月ほど前の講演で用いられた「some(幾らかの)」という文言が抜け落ちていた。この一言は重要であるかもしれないし、そうではないかもしれない。

  ニューヨークで開催の会議で講演したクラリダ副議長はその終盤で、「政策の漸進的な正常化」を支持する考えを示した。

クラリダFRB副議長

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  これは、連邦公開市場委員会(FOMC) が8日公表の声明で、フェデラルファンド(FF)金利の「さらなる漸進的な引き上げ」が、持続的な景気拡大や2%の物価目標近辺のインフレに合致すると見込まれるとしたのにほぼ沿った表現だ。

  しかし、クラリダ副議長がワシントンで就任後初めて行った10月25日の講演では、FF金利の「さらに幾らかの漸進的な調整」が適切になる可能性が高いと2回述べ、今回とは違う表現を用いていた。

  FRBウオッチャーはクラリダ副議長が10月の講演で使った文言について、米金融当局が2015年12月から進めてきた利上げキャンペーンの終わりに近づいていることを示唆するサインと解釈した。FRBウオッチャーの間では、12月18、19両日のFOMC後の声明に、こうした文言が盛り込まれるのではないかとの観測も浮上した。

  エコノミストにとって現時点で唯一ほぼ確実と見受けられるのは、金融当局が年末までにFF金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げて2.25-2.5%とするだろうという点だ。当局が何か他のシグナルを発するかどうかは誰にも分からない。

原題:Missing Word in Clarida Speech Creates Some Mystery on Fed Rates(抜粋)

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