コンテンツにスキップする

クレジット弱気市場に「輝かしいカオス」-58兆円ファンド、買い探る

  • 債券を買い増す時期は近づきつつある-アクサの債券CIO
  • エントリーポイントはここしばらくより現在の方が良いと指摘
European Stocks Head Toward A Two-Month High

Photographer: Martin Leissl / Bloomberg

European Stocks Head Toward A Two-Month High

Photographer: Martin Leissl / Bloomberg

社債市場では価格の下げがきつく、弱気相場と呼べる状況にあると、アクサ・インベストメント・マネジャーズが指摘した。ただ、それは悪いことではないかもしれない。

  企業が相次いで業績見通しを下方修正しているほか、クレジット市場のリターンはこの10年ほどで最悪となっている。これらは米国の景気拡大の終わりを示唆している可能性があるが、アクサはこうした中で買いの機会を探し、相場の底値を見極めようとしている。

  アクサ・インベストメントで債券の最高投資責任者(CIO)を務めるクリス・イゴー氏は、「現在の市場のバリュエーションは金融危機後の大半の期間に比べて魅力的だ」と26日付リポートで指摘。「米国が真にひどい景気減速を回避し、インフレが総じてきちんとコントロールされると比較的楽観している人にとっては、債券を買い増す時期が近づきつつある」と記した。同社の運用資産は4520億ユーロ(約58兆円)に上る。

  イゴー氏はドル建て債について、2018年のパフォーマンスは散々だったものの「来年は大幅に改善するはずだ」とみている。

Investment-grade yields may offer one of best post-crisis entry points

  景気サイクルの転換を懸念する投資家は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の社債急落などに敏感に反応。クレジット市場全体に警戒の目を向け、売り圧力を強めた。

  イゴー氏は「特に米国において、今が景気サイクルのどのあたりなのかや資金調達コストの上昇を考慮に入れると、クレジットは弱気相場にあると言ってよい」と指摘。その上で、経済は過熱しても冷え過ぎてもいないとし、ファンダメンタルズは「悪化しつつ」あるかもしれないが、「なお全体として見れば良好だ」との見方を示した。こうした背景は通常なら、クレジット市場の堅調を示唆する。

  市場には「輝かしいカオス」が支配していると、イゴー氏はみる。英国の欧州連合(EU)離脱や貿易を巡る緊張、イタリアとEUの対立、中国の景気減速、世界の市場の重しとなっている高いボラティリティーなどからすれば、社債価格が底をつけるまでにはなお下落余地があるとの見方だ。

  同氏は「状況が改善する前に一段と悪化する可能性はあるが、クレジット市場のエントリーポイントは、ここしばらくよりも現在の方が良い」と指摘した。

原題:A $500 Billion Fund Sees ‘Glorious Chaos’ in Credit Bear Market(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE