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Photographer: Andrew Harrer

19年の金融市場は荒れ模様、短期国債に避難を-JPモルガンAM

  • 19年の米利上げ2回と予想-日英も「何らかの形の若干の引き締め」
  • 「ポートフォリオを気泡シートで包み始めるべき時」
50 subject one dollar note sheets sit in a stack before receiving a serial number and the U.S. Treasury and U.S. Federal Reserve seals at the U.S. Bureau of Engraving and Printing in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, April 14, 2015.
Photographer: Andrew Harrer

JPモルガン・アセット・マネジメントは2019年の金融市場が荒れ模様になることを見込み、安全な米国の短期国債に避難している。

  同社のストラテジストやアナリストらは来年を予想するリポートで、19年も18年と同様に、貿易摩擦の激化が「世界の市場を動かす最も重要な問題」となる公算が大きいと記した。

  デービッド・ケリー氏らによると、米中貿易摩擦の悪化は可能性が高いばかりではなく、来年の米経済成長を脅かす4大リスクの1つだという。財政による景気刺激が弱まることと住宅ローン金利の上昇、労働者不足が残りの3つで、移民の減少が建設や小売り、食品サービス、接客などの業界の活動を抑制し始めるとみている。

  同社はまた、こうした景気軟化がインフレを抑え、米連邦公開市場委員会(FOMC)は19年に2回利上げをした後、引き締めを停止できると予想した。これはFOMCメンバーらの9月時点の見通しより少ない。

  世界的にはまだ金利上昇の余地があるとの見方で、欧州中央銀行(ECB)については19年半ばまでに危機後初の利上げを見込み、英国と日本についても「何らかの形の若干の引き締め」を予想した。

  歴史的な長さの景気拡大の最終期における成長減速と金融引き締めというシナリオの下で、ボラティリティーが高まる可能性も指摘。株価下落と相関性が高いとみられる新興国・地域の債券や高利回り債などリスクの高い資産には警戒を促し、短期の国債を選好。米2年国債利回りは現在、10年ぶり高水準近くで推移している。

  「短期の金利は今やインフレ調整後にプラスで、株式に対する有効な代替となり得る」という。

  今はリターンを追うより損失を防ぐべき時だとして「要するに、ポートフォリオを気泡シートで包み始めるべき時だ」と呼び掛けた。

原題:JPMorgan AM Favors Short-End Rates as Trade Adds to 2019 Risks(抜粋)

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