中国でゲノム編集による双子の女児誕生か、倫理的問題巡り内外から批判

  • 遺伝子を改変できる技術を受精卵に施したと研究者の賀氏が主張
  • 深圳和美婦児科医院から認可を受けた賀氏-病院側は否定

賀建奎氏

Photographer: Mark Schiefelbein/AP
Photographer: Mark Schiefelbein/AP

中国の研究者1人が、遺伝子改変を施した赤ん坊を世界で初めて誕生させたと主張しているとAP通信が報じた。事実なら倫理的な境界を越える行為で、保健当局や他の科学者から批判の声が上がっている。

  APによると、この研究者は中国南部・深圳市にある南方科技大学の賀建奎氏で、同氏は今月生まれた双子の女児について、人の受精卵に遺伝子を改変できる「ゲノム編集」を施したと説明。 エイズウイルス(HIV)への感染防止が目的だったという。

  報道を受け、中国の一部医療機関は否定的な見方を示し、国家衛生健康委員会は地方当局に調査を指示した。

  賀氏の主張の場は科学会議や医学誌ではなくユーチューブの動画で、透明性を欠くとして海外からも批判が寄せられている。賀氏はコメントできないと同氏のスポークスマンが語った。

  賀氏はAPに対し、深圳和美婦児科医院から認可を受けたと述べたが、同院を所有する香港上場企業は認可の付与について関知していないと同社の取締役1人が明らかにした。この取締役によれば、病院側は現在、状況を確認しようと緊急対応を講じている。

  同取締役は「政府からの承認が必要だ」と指摘。「こうした大事について政府の承認なしに物事を前に進める病院があるとは思えない」と語った。

原題:Claim of Gene-Edited Twins in China Ignites Ethics Backlash (3)(抜粋)

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