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米の年末商戦、ネット販売額が急増-配送コスト増が利益率圧迫か

A package moves along a conveyor belt at the Overstock.com Inc.

A package moves along a conveyor belt at the Overstock.com Inc.

Photographer: Daniel Carde/Bloomberg
A package moves along a conveyor belt at the Overstock.com Inc.
Photographer: Daniel Carde/Bloomberg

米国のブラックフライデーの週末の小売り動向速報は、今年の年末商戦が記憶に残る範囲で記録的なものになるとの見方を裏付けた。だが、好調の中であっても小売業者に対する懸念は存在する。

  ここ数日の動向をまとめると、米国の消費者の支出が前例のない水準に達しており、その伸びは圧倒的にオンラインの貢献によるものだと言うことができる。買い物客に商品に触れる機会を与えてネット販売を促進していると実店舗展開のチェーンが主張するのはもっともだが、こうしたチェーンにとり、ネット販売は収益性が比較的低い。

Black Weekend

Four days between Thanksgiving and Sunday see about $60 billion in sales

Source: Customer Growth Partners

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、プーナム・ゴヤル氏は「実店舗は勢いを増しているが、オンラインの方がより高く伸びている」と指摘。「配送コストの高騰が、利益率の圧迫要因として今よりも大きくなるだろう」と語った。

  こうしたチェーンにとり、買い物の場がオンラインにシフトしたことはすでに高い配送費用がさらに増えることを意味し、利ざやは一層悪化するだろうとゴヤル氏は述べた。さらに、多くの業者は配送料無料や11月と12月に限った配送料引き下げを実施しており、業績への悪影響は大きくなる一方だ。

  こうした複雑さの増大や収益性の低下が、今年のホリデーシーズンに影を落としている。今シーズンは絶好調が予想される一方、傑出したホリデー商戦は現在の景気サイクルではこれが最後かもしれないとの見方がある。消費環境はピークを迎え、近く減少に転じるとの懸念から、小売株に対する市場の評価は今月に入って悪化した。

  アドビ・アナリティクスによると、11月初めから25日までのネット小売りでの支出額は506億ドル(約5兆7400億円)と前年同期水準を2割上回り、23日のブラックフライデーのみでは24%増の62億ドルだった。

  分析会社リテールネクストによれば、4日間の実店舗への客足は6.6%減少した。だがカスタマー・グロース・パートナーズの調べでは、実店舗での家電・電化製品の売り上げは6.4%増と、品目により明暗が分かれている。

  26日の米市場で小売株の大半は上昇。SPDR・S&P小売りETFは一時2%上げた。個別ではゲームストップや、ビクトリアズ・シークレットを抱えるLブランズがともに大幅高となった。

原題:Surge in Holiday E-Commerce Sales May Bring a February Hangover(抜粋)

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