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楽天の「使い放題」プラン、ソフバンクのIPOに逆風も

  • 半数以上が現在の通信会社から乗り換えと回答-バーンスタイン調査
  • ソフトバンクは大容量プランを提供、特に影響は大きい
Pedestrians walk past a SoftBank Group Corp. store in Tokyo. 

Pedestrians walk past a SoftBank Group Corp. store in Tokyo. 

Photographer: Tomohiro Ohsumi
Pedestrians walk past a SoftBank Group Corp. store in Tokyo. 
Photographer: Tomohiro Ohsumi

新規株式公開(IPO)するソフトバンクにとっては、楽天の参入にどう対抗するかが課題となりそうだ。

  米サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、クリス・レーン氏のリポートによると、楽天が3000円のデータ使い放題プランを提供した場合、調査した1018人の半数以上がソフトバンクやNTTドコモKDDIから乗り換えると回答した。1ユーザーの平均と比較し、17%の割引になるという。

  国内では政府主導で通信料金の値下げ圧力が強まっており、携帯電話会社に対する収益悪化懸念が広がっている。菅義偉官房長官は国内通信業界には競争原理が働いておらず、4割の値下げ余地があると言及。ドコモは10月、新料金プランにより2割から4割程度値下げすると発表した。

  楽天の参入に伴う価格競争の激化は、上場を控え30日に仮条件を決定するソフトバンクに逆風だ。バーンスタインのレーン氏は、想定売り出し価格の1500円に競争激化の影響は含まれていないと指摘した。

  • バーンスタインの調査によると、楽天が3000円のプランを提供した場合、74%のソフトバンクの契約者が流出するリスクがある。価格が2000円なら、割合は90%に上昇する
  • データの価格設定は通信業者を選ぶのに最も重要な要素。ネットワークのスピードや特定の端末が使えるかどうかがこれに続く
  • 楽天は契約者獲得のため使い放題プランを提供する。使い放題プランは自社ネットワークの設置により実施可能になる。同社は2014年から、ドコモから回線を借りて格安スマートフォンを展開する仮想移動体通信事業者(MVNO)となっている
  • 調査対象の95%が既に電子商取引など楽天のサービスの会員となっており、通信会社の変更を促すことが可能だ。ソフトバンクの契約者が主な対象となる
  • ソフトバンクが同様のプランで対応したとしても10%の減収となる可能性がある。対抗策がなければ、3分の1の減収
  • ソフトバンクは「ウルトラギガモンスター・プラス」といった大容量を使う契約者を狙ったプランを提供しており、特に影響は大きい

  ソフトバンクの「株式売出届出目論見書」は他社の新規参入についても言及。他の業界からの通信業界への新規参入でグループの競争力や通信市場の収益性が低下し、その結果、グループの事業展開や財政状態、業績に影響を及ぼす可能性があると指摘している。

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