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OPEC総会より来週のG20を石油市場は注視か-原油大幅下落で

  • サウジとロシアのエネルギー相がブエノスアイレス入りへー関係者
  • 12月のOPEC総会の方向性がG20で決まる可能性も

石油輸出国機構(OPEC)は12月6日にウィーンで総会を開くが、石油市場が注目する会合はそれより1週間早く訪れる。

  ブエノスアイレスで11月30日から開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の合間に、来年の原油相場の方向性を左右する協議が行われる見通しだ。

China G20 Hangzhou Summit 2016

プーチン大統領(左)とムハンマド皇太子(中国・杭州、2016年9月4日)

写真家:Yuri Kochetkov / EPA

  2大石油輸出国であるサウジアラビアのムハンマド皇太子とロシアのプーチン大統領はこの2年間、石油市場への影響力行使で協調してきた。両氏とも来週末にブエノスアイレスに滞在する予定。ツイッターを通じてOPEC批判を続けてきたトランプ米大統領もブエノスアイレス入りする。

  ホワイトハウスの元エネルギー担当高官で、現在は米エネルギーコンサルタント会社ラピダン・エナジー・アドバイザーズの社長を務めるロバート・マクナリー氏は、「トランプ大統領がG20でムハンマド皇太子、プーチン大統領と共に最適価格レンジについて協議するとみている」と語った。

  石油市場では、原油価格を下げたいトランプ大統領の要求をムハンマド皇太子が拒否するのは難しいとの見方が広がっている。サウジのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件への関与が疑われているムハンマド皇太子について、トランプ政権が擁護する姿勢を示しているためだ。

  コンサルティング会社エナジー・アスペクツ(ロンドン)のチーフ石油アナリスト、アムリタ・セン氏は「市場はサウジが減産できないと想定している」と指摘した。

Brent crude plunges to one-year low

  サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とロシアのノバク・エネルギー相もブエノスアイレスを訪れる。予定がまだ公表されていないことを理由に関係者が匿名で語った。両エネルギー相の出席は、サウジとロシアがOPEC総会前の合意を目指すとの印象を強めるもようだ。

  23日の取引で北海ブレントは6.1%下落し、1年ぶり安値の1バレル=58.80ドルで終了。月初からの下げ率は22%に達した。石油市場の供給過剰に対する懸念が高まっていることが背景。

  トランプ氏は21日、「原油価格は下落している。素晴らしい! サウジアラビアに感謝する。だがもっと押し下げよう!」とツイートした。

原題:As Oil Plunges, the Real OPEC Meeting Will Be at Next Week’s G20(抜粋)

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