コンテンツにスキップする

企業幹部に聞く働き方改革「楽しく結果出す文化」へ-勤労感謝の日

Commuters cross a road in the central business district of Tokyo, Japan,.

Commuters cross a road in the central business district of Tokyo, Japan,.

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Commuters cross a road in the central business district of Tokyo, Japan,.
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

政府が2016年秋に働き方改革を提唱して約2年がたった。労働人口減少や長時間労働の是正、生産性向上などが狙いで、関連法案も来年4月から施行される。こうした中、企業では時間短縮など物理的な面だけでなく「意識改革」の必要性も認識されているようだ。

  安倍晋三首相が打ち出した改革には、少子高齢化社会を迎える中で、日本経済が国際競争力を維持、強化していく狙いがある。23日の勤労感謝の日を前に企業幹部に聞いた。

米リンクトイン日本代表の村上臣

  • 本質的な働き方改革は経営陣による業務プロセス改善への努力なしに実現しない。業務電子化や自動化で仕事のプロセスごと変える必要がある
  • 日本では経営層のITリテラシーが欧米に比べ低い。新しいスキルを学び続け、企業も人もアップデートすることが重要だ
  • 「自分が成長できるか、楽しいか、尊敬する人がいるか」を重視する新社会人にとっては「楽しく働いて結果を出す文化」創りがますます重要になる

楽天大学学長の仲山進也

  • 従来のやり方やルールの「賞味期限を見直す」ことこそ、生産性向上への一歩だ。時代の変化に応じた業務改善を怠り努力で補うことが、結果として長時間労働や残業を生み出している。改善の先送りで低生産性の悪循環に陥っている企業もある
  • 働き方改革の本質は経営陣のみならず社員全員の意識改革だ。日本的な忖度(そんたく)体質も生産性を下げている

    「働き方改革」に取り組む企業が年々増加

    NTTコム リサーチ

日本マイクロソフト執行役員常務の手島主税

  • 今後の働き方改革では異業種の連帯で経営者が新しい文化を作ることが重要となる。いろいろな人との関係性を強めることなどでイノベーションが起こる
  • 自身が発起したコミュニティー「MINDS(マインズ)」でも社外にも改革を提言していく
  • 同社ではAI「マイアナリティクス」が毎週全社員に「この人とコラボレーションが足りない」など気付きを指摘している

ヤフーの伊藤羊一氏(「Yahoo!アカデミア」学長)

  • フレックスタイム、新幹線通勤やどこでもオフィス制度を導入。毎月一週間は海外で仕事をしたり、地元で暮らしながら働く社員も出てきた。労働時間の短縮で、より自由で生き生きした働き方を実現でき社員の生産性も上がる
  • ただ、制度の利用では、社員は無意識のプレッシャーを感じている場合もあるため、上司自らが「自由な生き方」を示すことで意識改革も進むだろう
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE