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Tモバイルがスプリント買収の論拠を修正-当局説得で苦戦との見方も

  • 今月の米連邦通信委への提出資料で買収目指す論拠を修正
  • 当局に主張が受け入れられていない可能性を示唆-グルーネス氏

TモバイルUSスプリント買収を目指す論拠を修正した。従来の主張では米独禁当局を説得できていないことを示唆していると、買収計画に批判的な専門家は指摘した。

  Tモバイルは米連邦通信委員会(FCC)に今月提出した資料で、AT&Tやベライゾン・コミュニケーションズとより積極的に競争するにはスプリントとの合併が必要だと説明。9月の提出資料では、トランプ政権が目標に掲げる次世代高速通信「5G」ネットワークの迅速な構築に向けて、スプリントとの合併で優位に立つことに照準を定めているとしていた。

  米司法省反トラスト局の元弁護士で、スプリント買収に反対する全米通信労組(CWA)の代理人を務めるアレン・グルーネス氏は「大きな転換だ」と指摘。Tモバイルは「当局者に主張が受け入れられず、手段の変更を余儀なくされた状況」にあるようだと述べた。

  Tモバイルがスプリントを買収すれば、米携帯電話事業者3位と4位が統合され、全国規模の業者は4社から3社に減る。実現にはFCCと司法省反トラスト局の承認が必要。

  元FCC委員で現在はクーリーのパートナーとしてTモバイルの代理人を務めるロブ・マクドーウェル氏は5Gを巡る主張の論拠に問題はなく、今月6日の提出資料は補足的なものにすぎないと説明した。

  対照的な内容の資料を受けても、買収計画の先行きに関する投資家の見方は大きく変わっておらず、市場の反応は限定的だ。スプリントの株価と買収提示額の間のスプレッドは10月31日の高水準から縮小しており、6月時点の水準近辺に戻っている。

Spread on T-Mobile's Sprint deal is back to its June level

原題:T-Mobile Tweaks Sprint Deal Rationale as Opponents See Problems(抜粋)

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