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FRB、来年は利上げにより慎重になる公算大-成長減速で

更新日時
  • 市場は経済成長と利上げペースの鈍化に適応する必要と識者
  • 金利先物の動向は来年の利上げ予想回数減少を示唆
Views Of The Federal Reserve As Bond Market Sees Fed Delaying Rate Increase

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

Views Of The Federal Reserve As Bond Market Sees Fed Delaying Rate Increase

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長らは、大方が予想している12月の0.25ポイントの利上げ後は、金利のさらなる引き上げにより慎重になる可能性が強い。

  世界的な経済成長鈍化の見通しや米国の刺激策の効果減退に加え、金融市場の変動性の高まりを考慮すれば、来月に利上げし、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを中立の領域近くないしその領域内に設定した後はより慎重な姿勢が妥当になるとみられる。

  金利先物の動向によると、来月の利上げ確率は依然として70%を上回っているものの、投資家は既に来年の利上げの予想回数を引き下げている。米政策当局者がこの1週間によりハト派的な見解を示したことも一因となっている。

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの債券グローバル副責任者、ジーン・タヌッツォ氏は、「12月は恐らく利上げ停止には早過ぎるが、来年上期(1-6月)は確実に起こるとわれわれはみている」とした上で、「市場は経済成長と利上げペースが低め・遅めとなることに適応する必要がある」と指摘した。

  これは過去最高値からの下落基調が続く米株の投資家にとっては朗報かもしれない。

28日の議長講演に注目

  フェデレーテッド・インベスターズのシニアポートフォリオマネジャー、ドナルド・エレンバーガー氏は株安に加え、日本とドイツが7-9月(第3四半期)にマイナス成長に陥ったことを踏まえ、「2019年の利上げ回数を3回と予想していた米金融当局が、これを後退させたとしても意外ではないだろう」と語った。

  一方で、ベテランFRBウオッチャーの一部は、堅調な米経済と超低水準にある失業率の下でさらなる利上げが必要とされているとして、来年の利上げを4回とする見通しを維持している。

  具体的には、JPモルガン・チェースのマイケル・フェロリ氏やゴールドマン・サックス・グループのジャン・ハッチウス氏、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのイーサン・ハリス氏、ドイツ銀行のピーター・フーパー氏らがこうした見解だ。

  パウエル議長は28日にニューヨークのエコノミック・クラブで講演を予定し、その機会に当局の現在の考えを説明することができる。

  ハリス氏は「現時点で議論されているのは、当局が12月に利上げするかどうかではなく、来年いつ利上げを休止するかだ」と語った。

原題:Fed Seen Primed for 2019 Pause as Growth, Market Headwinds Swirl(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加して更新します.)
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