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3度目で薄れた自社株買いパワー、東芝が4000円目前で足踏み

  • 過去2回の自社株買い後には、通常取引で3-4%高
  • 成長の軸足は見えていないと岩井コスモ証の堀内氏

東芝は21日朝の立会外で自社株買いを行ったものの、相場全般の下げも影響し、売りに押された。過去2回の買い付け後には上昇基調を強めていたが、市場は株式の需給から本業の動向に視線を移し始めた。

  東芝株は前日比0.6%高で取引を開始したものの、その後は3.4%安の3790円まで下げた。取引開始前には、自社株買いの取得枠残余分の19%に当たる2729万株を前日終値の3925円で買い付けていた。過去2回の自社株買い後には、通常取引で3-4%高となっていた。

東芝株の直近チャート

  岩井コスモ証券・投資調査部の堀内敏一氏は、最近の上昇について「本来は成長分野に向ける資金を株主還元に振り向けたため、目先は需給の強さで買われてきた」と分析し、投資家側にも株価を上昇させることで自社株買いの水準を引き上げたいとの思惑があったと指摘した。一方、「成長の軸足は見えていない」と今後の課題を挙げた。

  現在の株価水準はブルームバーグのデータによるアナリスト18人の目標株価の平均3754円を上回る。

  東芝は来年11月8日までを期間とする7000億円の自社株買いを発表し、13、15両日にも東証の立会外取引を行った。自社株買いの上限に対する残余分は市場で買い付けるとしていたため、株価は需給好転への期待で上昇基調を強め、15日にはおよそ2年ぶりの高値となる3980円を付けた。

  東芝は今後5年間の中期経営計画「ネクストプラン」の中で、平均連結配当性向は30%程度を目標とし、継続的な配当の増加と状況に応じた自社株買いを組み合わせる方針を示している。
 

  

 

Toshiba Corp. Chief Executive Officer Nobuaki Kurumatani Media Round Table

東芝本社ビル

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  

 

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