米ターゲット株が急落、年末商戦目前で小売業界への不安深まる

米国の小売り大手数社が8-10月(第3四半期)の既存店売上高を発表。コールズTJXベスト・バイはいずれも市場予想を上回り、ターゲットは市場予想をやや下回りつつも手堅い5.1%の伸びを報告した。だが、市場の注目はマイナス要因に集中し、20日の米市場ではベスト・バイ以外の3銘柄が大幅に下げた。

  コールズについての悪材料は弱い通期利益予想だった。ターゲットとTJXは、輸送費の高騰や電子商取引関連投資の増加が原因と考えられる利ざやの縮小が重しとなった。ベスト・バイも、通期業績見通しを上方修正したにもかかわらず、株価は寄り付きで下げた。

  20日の取引ではターゲットが一時15%安。コールズとTJXも下げている。ベスト・バイは一時3%余り下げた後、上昇に転じた。

  今回の米ホリデー商戦は、売上高の伸びが5%以上と予想され、記憶に残る中で最高となる見通しだ。だが、売り上げの伸びが衰え始め、無料配送やギフト担当部署の拡張で他社を出し抜こうと小売各社が過剰な費用をつぎ込む中で、今ホリデーシーズンがピークになるのではとの不安がウォール街にはある。

  カウエンのアナリスト、オリバー・チェン氏は「この環境での市場の期待は高い」と述べた。

  同業界に対する懸念には、中国製品に対する新たな関税、賃金の引き上げやネット販売てこ入れを狙った多額の投資、経済成長の鈍化などがある。主要商品カテゴリーにアマゾン・ドット・コムが参入していることも心配の種になっている。

  RBCキャピタルのアナリスト、スコット・シカレッリ氏は「小売株はジェットコースターに乗っているような状況だ」とリポートで指摘。「関税、コスト圧力そして金利の上昇が、投資家の不安を引き起こしている」とした。

原題:Target’s Slump Deepens Retail Malaise Just in Time for Holidays(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE