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中国のJD創業者、投資家に安心提供できず-ADRは約2年ぶり安値

  • 7-9月売上高は予想下回る-拼多多など新興勢力との競争も激化
  • 米国で性的暴行容疑で逮捕された劉CEO、訴追手続きの有無が焦点

中国2位の電子商取引会社JDドットコム(京東)の創業者、劉強東最高経営責任者(CEO)が同業との競争激化や世界的な貿易摩擦に直面する同社の先行きに関し、投資家を安心させることができずに苦闘している。自身を巡っても米検察当局が性的暴行の罪で訴追手続きに踏み切るかどうか検討している。

  19日の米株式市場で、JDの米国預託証券(ADR)は8.4%安で引け約2年ぶりの安値を付けた。同日発表した決算が期待外れで、劉CEOが米国で逮捕されてから初めての投資家との電話会議も支援材料にならなかった。

Key Speakers At The Wall Street Journal DLive Asia Conference

JDドットコムの創業者、劉強東CEO

撮影:Billy HC Kwok / Bloomberg

  劉CEOは電話会議で、成熟した事業を部下に任せ、自身は新たな事業や戦略に集中することに重点を置くと説明。7-9月(第3四半期)の売上高は1048億元(約1兆7000億円)、アナリスト予想平均は1057億元だった。

  米国で性的暴行容疑で逮捕された劉CEOはいかなる不法行為もしていないと否定しているが、米検察は引き続き同CEOの訴追手続きを始めるか検討している。劉CEOは性的暴行の疑いについて言及しなかったが、黄宣徳最高財務責任者(CFO)はこの問題について1つだけ質問に答え、JDの事業に重大な影響はない見通しだと指摘。それ以上のコメントは控えた。

  JDは従来のライバルであるアリババ・グループ・ホールディングだけでなく、拼多多(PDD)など新興勢力とも市場シェア獲得などを巡り競争を展開しており、難しい課題に直面している。この1年でJDを使って商品やサービスを購入した顧客の数を示す年間アクティブ顧客は前四半期から減少し、2014年のニューヨーク上場以来初めてマイナスとなった。

  2018年は投資の1年であり、来年からは改善するとの見通しを劉CEOは示し、「顧客の伸びについては業界平均を上回るペースで成長し、市場シェアをさらに獲得していく」と述べた。

小米とJDドットコム決算についてブルームバーグのトム・マッケンジーが報告

(出所:Bloomberg)

原題:JD Founder Struggles to Calm Investors After Slowdown, Arrest(抜粋)

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