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ヘッジファンド、悪習から抜けられず-クオンツの知恵に逆行

  • 高ボラティリティー好むがそれが成績低迷の主因-ブリッツ氏
  • 成績連動の運用報酬システムが高リスク取引を促している

トレーディングでも日々の生活でも、悪い習慣を断ち切るのは難しい。ヘッジファンドが負け組の戦略をあくまでも追求してしまうのもそのためかもしれない。

  米国でも欧州でもヘッジファンドはここ数週間、ボラティリティーの高い銘柄の買いを増やしているとサンフォード・C・バーンスタインは指摘する。この賭けが裏目に出て、ファンドのパフォーマンスを押し下げているという。

  低ボラティリティー銘柄のロングショート戦略ファンドは先月プラス4.7%のリターンと、2016年6月以来の好成績だった。ここ2週間でさらに1.7%のプラスを出している。

Hedge funds suffer amid low-vol's best run in 28 months

  高ボラティリティー株選好はこうした動向に逆行しているばかりでなく、長い間の実績によって立証されたクオンツ投資家の知恵にも反している。

  安定したアルファ(ベンチマークを上回るリターン)を目指すクオンツ投資家は、動きの小さい銘柄に資金を振り向ける。低ボラティリティー銘柄のリターンの高さについてのクオンツの研究から、iシェアーズのミニマム・ボラティリティー米国ETFのようなリテール向け商品も生まれた。この上場投資信託(ETF)は今年、S&P500種株価指数の3倍近い値上がりとなっている。

  それでもヘッジファンドは高ボラティリティーを好む。成績連動の運用報酬システムが高リスク取引を促すのだと、ロベコ・アセット・マネジメントのデービッド・ブリッツ氏は言う。実際、低ボラティリティーを嫌う一貫した姿勢が、長期的にヘッジファンドのパフォーマンスをさえないものにする主因の1つであることが自身の調査で判明したとしている。

原題:Hedge Funds Hit by Volatile-Stock Bets, Defying Wisdom of Quants(抜粋)

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