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米債券市場、ボラティリティー上昇に直面へ-金融政策に不透明感浮上

  • オプションのボラティリティーは低過ぎる-TJMのロビン氏
  • パウエルFRB議長とクラリダ副議長の論調に変化の兆し

米連邦準備制度理事会(FRB)の首脳陣の論調には変化がうかがわれる。このことは、米国債市場のボラティリティーの落ち着きが終わりを迎えることを意味する可能性がある。

  FRBのパウエル議長とクラリダ副議長の先週のコメントを受け、市場の利上げ観測が弱まったことについて、債券市場のベテラン1人がこう分析した。

  TJMインスティチューショナル・セキュリティーズ・サービシズのストラテジスト、デービッド・ロビン氏は19日付のリポートで、「パウエルFRB議長は漸進主義と予測可能性から急に離れ、データに依存する方針とある程度ランダムな政策遂行にシフトした」と指摘。「連邦公開市場委員会(FOMC)が毎回、ライブの会合となり、会合と会合の間のデータのトレンドに左右されるなら、戦略的な市場アプローチは劇的にシフトせざるを得ない。オプションのボラティリティーは低過ぎる」と記した。

  米国債市場のボラティリティーの尺度、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのMOVE指数は先週、6.9上昇し60.4を付けた。過去3週間では最大の上昇だが、同指数は10月26日に付けた約5カ月ぶりの高水準を依然として下回っており、2017年に記録した過去最低水準からさほど離れていない。

A less predictable Fed means Treasury yield swings could get bigger

  ユーロドル市場では19年の米金融引き締め幅の予想が約33ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、今月早くの50bp強から縮小している。

  パウエル議長は先週、米経済に潜在的な逆風となる要因を列挙。クラリダ副議長は世界経済が減速しつつあることを示す一定の兆候があると言及した。こうしたコメントが、FOMCによる金利設定の計算での実際の変化の前兆かどうかは時間がたたないと分からないが、従来の想定に疑問を呈することは確かだ。
  

原題:Bond Traders Face More Volatility as Fed Uncertainty Increases(抜粋)

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