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11月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円など避難通貨が上昇-米国株安の中で

  19日のニューヨーク外国為替市場では、円やスイス・フランが上昇。弱い米住宅関連指標やテクノロジー株の下げ、米中通商摩擦の激化に対する悲観的な見方を背景に米国株が下落する中で、これら避難通貨が買われた。ドル指数はほぼ変わらず。資源国通貨はおおむね下げた。

  アップルが9月に発表した新型「iPhone(アイフォーン)」3機種全てについて、ここ数週間に委託生産の発注を減らしたと米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表した11月の住宅市場指数は、住宅ローン金利が上昇する中、2014年以来の大幅低下となった。同指数は住宅建設業者の景況感を測る指標。

  ポンドは反発。英保守党内ではメイ首相(党首)の不信任投票に向けた勢いが失速したとみられている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらずの1200.73。ドルは円に対して0.3%安の1ドル=112円55銭。スイス・フランに対しては0.6%下落。ポンドは対ドルで0.2%高の1ポンド=1.2854ドル。ユーロは0.3%高の1ユーロ=1.1454ドル。

欧州時間の取引

  アジア時間に一時0.2%上昇していたブルームバーグのドル指数は、欧州時間に入ると軟調な展開となった。先週末にクラリダ米連邦準備制度理事会(FRB)副議長がハト派的発言を行ったことや米中貿易摩擦があらためて意識された。
原題:Havens Advance, USD Steady Amid Stock-Market Rout: Inside G-10(抜粋)
  Dollar Fluctuates as Fed Rhetoric Meets Trade Woes: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が大幅安、アップルなどハイテク急落

  19日の米株式相場は大幅下落。テクノロジー業界を対象に新たな規制が設けられるとの懸念に、米中の貿易摩擦が悪化するとの悲観が加わり、大型テクノロジー株の一角が急落した。米国債市場では、株安を背景に大半の指標銘柄が5営業日続伸。

  • 米国株は大幅反落-アップル、FBほかハイテク売り再燃
  • 米国債は総じて続伸、10年債利回り3.06%
  • NY原油は上昇、ロシアが減産に慎重姿勢
  • NY金は続伸、11月7日以来の高値-相場底入れを指摘する声も

  主要3株価指数はいずれも1.5%余り下げた。ナスダック総合指数の下げは3%を上回った。S&P500種株価指数の構成銘柄では、ソフトウエア開発や半導体メーカーの下げが目立った。貿易摩擦が世界的に需要を抑制し、ハイテク大手のサプライチェーンを乱すとの懸念で、ナスダック100指数は4月以来の低水準となった。全米ホームビルダー協会(NAHB)指数の大幅低下を受け、住宅関連株も下げた。

  S&P500種は前週末比1.7%低下の2690.73。ダウ工業株30種平均は395.78ドル(1.6%)下げて25017.44ドル、ナスダック総合指数は3%安の7028.48。ニューヨーク時間午後4時58分現在、米10年債利回りは3.06%と横ばい。

  ニューヨーク原油相場は上昇。ロシアのノバク・エネルギー相が減産を検討する前に現状把握に努めるべきだとの認識を示したため、買いが優勢になった。一方、国際エネルギー機関(IEA)はサウジアラビアの余剰生産能力が依然として低いと指摘。減産規模を巡って思惑が入り乱れ、荒い値動きとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は30セント(0.5%)高の1バレル=56.76ドル。ロンドンICEの北海ブレント1月限は3セント上げて66.79ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1225.30ドルと、11月7日以来の高値で終えた。11月のNAHB住宅市場指数が2014年以来の大幅低下となり、政策金利の先行きが意識された。ヘイウッド・セキュリティーズのアナリスト、ケリー・スミス氏は「金価格は1200ドルで底入れしたようだ」と指摘した。

  米国株の個別では、新型「iPhone(アイフォーン)」3機種全てで生産発注を減らすとの報道を受け、アップルが下げた。フェイスブックは企業イメージの問題が重しとなって下落。スナップやツイッターも売られた。エヌビディアやセールスフォース・ドットコムも急落した。

  パシフィック・ライフ・ファンド・アドバイザーズの資産配分担当責任者、マックス・ゴクマン氏は「相場急落を止める最も簡単な方法は、トランプ大統領と習国家主席が何らかの合意に達することだ。それが仮に、1月1日までは新たな関税なし、関税率を10%に据え置くというものであっても歓迎される」と述べた。「米株式相場はサプライチェーンの乱れを織り込み始めている」とも指摘した。

  米国債は償還期限の短い銘柄を中心に上昇し、5年債と30年債の利回り格差が拡大した。
原題:Stocks Sink as Apple, Facebook Pace the Tech Wreck: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Steepen, Stocks Slide; Eurodollar Options Active
Oil Gains Ground as Capacity Warnings Counter Russia Questions
PRECIOUS: Gold Miners Extend Gains on Bets Metal Has Bottomed

◎欧州債:英国債は上昇、不信任投票巡る不透明感-イタリア債下落

  19日の欧州債市場でイタリア債は下落、10年債を中心に売りが出た。英国債は上昇。メイ首相に対する不信任投票を巡ってこの日は特に動きがなかった。

  • イタリア債は下落。ロンドン時間午後4時10分現在、イタリアの4年物インフレ連動債入札での調達額は4億5000万ユーロ。5月に実施された8年物同入札では23億ユーロを調達した
    • イタリア10年債利回りのドイツ債利回りに対するスプレッドは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して321bp
  • メイ首相に対する党首不信任投票を実現するためには、投票を求める書簡を48議員から集める必要があるが、これを巡る不透明感で英国債は上昇した
  • ドイツ10年債利回りは1bp上げて0.38%、フランス10年債利回りは2bp上昇して0.78%、イタリア10年債利回りは8bp上げて3.57%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Drop, Bunds Edge Lower; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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