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債券反落、長期金利0.1%割れや先物の高値警戒ー20年入札は無難通過

更新日時
  • 10年債の0.10%割れを積極的に買ってくる人は限定的ーJPモルガン
  • 日銀の姿勢も大きくは変わらず、金利低下も目先は限界的かー岡三証

債券相場は反落。長期金利が節目の0.1%を下回ったことや先物が1年ぶりの水準まで上昇したことで、高値警戒感から売りが優勢になった。一方、この日の20年国債入札は無難な結果となったものの、相場を押し上げる要因にはならなかった。

  • 長期国債先物12月物は前日比11銭安の151円00銭で終了。小幅続伸して取引を開始したが、その後は下落に転じた
  • 新発10年国債352回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%で開始し、午後に0.100%まで上昇
  • 20年物166回債利回りは0.605%、40年物11回債利回りは0.995%と、それぞれ新発債として9月以来の水準まで低下した後、上昇に転じた。

市場関係者の見方

JPモルガン証券の山脇貴史債券為替調査部長

  • 10年債利回りの0.10%割れや20年債利回りの0.60%割れを積極的に買ってくる参加者は限定的
  • 現状ではグローバルな動きに合わせた取引やショートカバーが中心で、実需はついて行っていないのではないか

  
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 20年債入札を無難にこなしたが、高値警戒感から相場上昇が抑えられた。これまで買い上げられた先物は151円台で利益確定売りが出たのではないか
  • 世界経済の減速懸念はあるが、来年の米国の利上げ見通しもそこまで減退しているか微妙。日銀の姿勢が大きく変わるわけでもなく、金利低下も目先は限界的か

20年債入札

  • 最低落札価格は101円50銭と、市場予想の中央値と一致
  • パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
    • 日銀オペ減額を見込んで買っていなかった銀行勢などやショートカバーの需要により、波乱なく吸収された
    • 20年債利回りは年末に0.55%と予想。米利上げ鈍化の観測が広がればじりじりと低下し、来年は米景気次第で0.4%~0.5%の可能性も
  • 備考:日本債券:20年利付国債の過去の入札結果(表)

背景

  • 先物は夜間取引で一時151円18銭と、中心限月で1年ぶりの高値を付けた 
  • 長期金利は19日の取引で節目の0.1%を下回り、0.09%と約3カ月ぶり水準まで低下
  • 19日の米国債市場で10年国債利回りは横ばいの3.06%で引けた

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.145%-0.100%0.100%0.620%0.845%1.000%
前日比+0.5bp+0.5bp+1.0bp+1.0bp+1.0bp+0.5bp
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