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【個別銘柄】ソフトBGと任天堂が反発、メガバンクと静岡銀安い

19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ソフトバンクグループ(9984):5.1%高の9250円。同社傘下のスプリントとTモバイルUSの合併が実現すれば、AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズに対抗する第3の大手通信会社が誕生することで競争の促進が見込まれ、こうした見方が「米政界で共感を呼んでいる」と、TモバイルUSのブラクストン・カーター最高財務責任者(CFO)がバルセロナで開かれたモルガン・スタンレーの会議で語った。年内に規制当局の暫定的な見解が示され、「恐らく第2四半期」に取引を完了することを期待しているとも同CFO。規制当局はTモバイルに「極めて積極的に対応」しており、プロセスは「非常に順調」に進んでいるという。

  任天堂(7974):3.9%高の33100円。モルガン・スタンレーMUFG証券の小野雅弘アナリストはリポートで、16日の任天堂株急落は米エヌビディアの決算内容が市場期待を下回ったのを受け、任天堂「スイッチ」の販売不振を市場が懸念したためと分析。その上で、これを「過剰反応」だとし、9月末在庫が6月末比54%増加していることから最大需要期の11-12月期に必要な部材の大半を既に購入していることは明らかだと指摘。12月7日発売の「スマッシュブラザーズ」の高水準な販売とハード販売押し上げ効果に期待しており、足元の株価下落はエントリーの好機とした。

  東京海上ホールディングス(8766):2.4%高の5530円。普通配当に加え、機動的な資本政策遂行を目的に1000億円をめどとする株主還元を実施すると発表。一時的配当が501億円、自己株取得の上限は500億円。これにより通期配当予想を従来の180円から250円に引き上げた。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):1.9%安の639.4円。三井住友フィナンシャルグループ(8316)は2.1%安の4183円など、主要銀行株が米金利の低下傾向を受けて下落。東証銀行指数は1.9%安で業種別下落率トップ。16日の米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.06%だった。

  静岡銀行(8355):6.8%安の992円。静岡銀行の投資用不動産融資をめぐり、雑誌FACTAは「実態を危惧する声がある」と報じた。同記事は、静岡銀行の投資用不動産融資残高が2009億円に達し、20年3月期までに2650億円に積み上げると宣言し、スルガ銀行が脱落した市場を狙っているかのようだと報じた。JPモルガン証券の西原理恵シニアアナリストは、静岡銀行のアパートローンはスルガとは違う形態をとっているとして記事内容の信憑性に疑問を呈した上で、投資家向け説明会での詳細を待ちたいとコメントした。静岡銀行の柴田久頭取は19日のブルームバーグとのインタビューで、資産形成ローンの取り組みや審査は厳格化をしてきており、「スルガ銀行のようなケースが起きる可能性は完全に排除されている」と述べた。

  国際石油開発帝石(1605):2.2%高の1291.5円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の荻野零児シニアアナリストはリポートで、2019年3月期通期の純利益予想を従来の530億円から600億円に引き上げ、目標株価も1210円から1360円に変更すると記した。主な上方修正要因はブレント原油価格の年間平均の同証前提引き上げ。株価上昇カタリストは原油価格上昇、新たなプロジェクトの利益寄与、株主還元政策の強化。株価下落リスクは原油価格低下や上流資産の減損損失、カントリーリスク。第3四半期以降の同証前提はブレント原油が1バレル=70ドル、為替は1ドル=110円。投資判断は豪州のイクシスLNGプロジェクトの純利益の進捗(しんちょく)見極めが必要と考え「中立」継続、同プロジェクトの純利益予想は従来通り100億円。

  東レ(3402):2.6%高の920.8円。東レが従来品より強度を30%高めた炭素繊維を開発したと日本経済新聞の電子版が報じた。ゴルフ用具やドローンから導入を進め、2020年代後半には航空機への採用を目指すという。

  ペプチドリーム(4587):5.7%高の4520円。旭化成ファーマとの間で2016年3月に始めた創薬共同研究開発プログラムでリードクライテリアを達成、設定していたマイルストーンフィーを受け取ることになったと16日の取引終了後に発表。17年10月にクライテリア達成を報告したヒットペプチドをベースにした研究開発プログラムが順調に進捗、リードペプチドとして設定していたクライテリアを満たす特殊環状ペプチドの特定に至った。SMBC日興証券の中沢安弘アナリストはリポートで印象はポジティブとしたほか、ペプチドリームが旭化成ファーマから受領するマイルストーン金額は非開示だが、ヒットペプチド特定の時点で3000万-4000万円程度、今回は6000万-7000万円程度、累計で約1億円と推定。

  東海カーボン(5301):5.2%高の1569円。19日付の鉄鋼新聞は1面で、東海カーボンが2019年1月から電炉用電極の販売価格を20%強再値上げする方針を固めたと報じた。既に国内外の電炉メーカーへの要請を開始、昨年末から海外のスポット市場を中心に急騰が続く電極価格は来年も一段高となる公算が大きくなったとも同紙。

  シップヘルスケアホールディングス(3360):7.1%高の4355円。みずほ証券の渡辺英克シニアアナリストはリポートで、大学病院建て替えなど大型プロジェクトが売り上げ計上される2020年3月期の営業利益予想を192億円から202億円に上方修正するとともに、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。19年3月期は大阪重粒子センターの立ち上げ費用、調剤薬局の減益などから前期比で微減益を予想。一方、20年3月期はこれら減益要因が消えるのに加え、大学病院の建て替えプロジェクト2件、国立循環器病研究センターなどの中規模ないし大規模案件が売り上げ計上されることから、同期の営業利益の増益率を従来の9%から12%に引き上げ、目標株価も4000円から5000円に上方修正した。

  島精機製作所(6222):10%高の3400円。株主還元の充実と資本効率向上のため100万株を上限に自己株を取得すると16日に発表、発行済み株式総数の2.74%。取得総額の上限は40億円、取得期間は今月19日から2019年3月22日。

  ジャパンディスプレイ(6740):8.2%安の78円。シティグループ証券は投資判断を「中立」から「売り」に引き下げ、目標株価を70円とした。

  イオンファンタジー(4343):8.2%安の3140円。16日の取引終了時発表の10月既存店売上高は前年同月比12.5%減少、9月は同4.6%増だった。曜日調整後も同7.6%減。SMBC日興証券の織田浩史アナリストはリポートで、弱いことを想定していたが、それ以上に弱かったとし、11月も10月と同様の傾向が続く可能性があると指摘した。

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