米国株が上昇、貿易関係改善への期待広がる

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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
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16日の米株式相場は上昇。貿易関係が改善するとの期待が広がった。ただ週間では、小売りやテクノロジーの銘柄が重しとなり不安定な相場展開だった。この日は米国債も上昇した。

  • 米国株は上昇、貿易関係の改善期待広がる
  • 米国債は上昇-10年債利回り3.06%
  • NY原油は横ばい、週間では6週連続安
  • NY金は上昇、FRB副議長が世界経済減速の兆候を指摘

  投資家は追加関税のリスクが解消される兆しを探し求めており、株式市場はここ数日、貿易関連のニュースに敏感に反応している。トランプ大統領が今月の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて計画している米中会議を控え、合意成立への意欲を示唆したことを受けて、S&P500種株価指数はこの日の高値を付けた。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%上昇の2736.27。ダウ工業株30種平均は123.95ドル(0.5%)高い25413.22ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.06%。 

  ニューヨーク原油相場は横ばい。ただ週間ベースでは下落し、6週連続安となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国が世界的な供給過剰を解消するのに十分な減産を実施できるのかを巡り、懸念が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は変わらずの1バレル=56.46ドル。週間では6.2%下げた。ロンドンICEの北海ブレント1月限はこの日14セント上げて66.76ドル。   

  ニューヨーク金先物相場は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が、世界経済が減速しつつあることを示す一定の兆候があると述べたことに反応した。週間では1カ月ぶりの大幅な上昇率となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高の1オンス=1223ドルで終了。週間では1.2%高と、10月12日終了週以降で最大の上げ。

  ただ消費関連や小売り銘柄が重しとなり、指数はやや上げを縮めた。百貨店チェーンのノードストロムは期待外れな決算が嫌気され下落。半導体メーカーのエヌビディアも大きく下げた。同社は前日、11-1月(第4四半期)について軟調な売上高見通しを示した。一方、カリフォルニア州の山火事が影響し下落が続いていた公益事業会社PG&Eは大幅反発となった。

  タングルウッド・トータル・ウェルス・マネジメントのシニア投資オフィサー、カーティス・ホールデン氏は「トランプ大統領の貿易に関する最新の発言を巡って、市場ではさまざまな見方が広がっている。明らかに未解決の問題で、今後数週間は相場を動かす要因となる」と指摘。また「この時期にはよくあることだが、ホリデーシーズンの支出を巡る不安もやや見られる」と述べた。

原題:Stocks’ Sunny Finish Can’t Make Up for Rocky Week: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slumps to Sixth Weekly Loss on Shaky Outlook for Supply Cuts
Gold Jumps as Metal Caps Best Week in a Month on Clarida View

(市場関係者のコメントなど追加し、更新します.)
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